尊富士 昨年Vの春場所再現へ向け最終調整 同学年の新横綱・豊昇龍を「意識する」
2025年3月8日(土)14時58分 スポーツ報知
稽古後、ファンに囲まれてサインを求められ続けた幕内・尊富士(カメラ・山田 豊)
大相撲春場所(9日初日・エディオンアリーナ大阪)へ向け、幕内・尊富士(伊勢ケ浜)が8日、大阪・東成区にある部屋で最終調整した。締め込みをつけて同・熱海富士(伊勢ケ浜)らと相撲を取った。昨年春場所で新入幕として110年ぶりの優勝した男は稽古場から宿舎までの公園では大勢のファンに囲まれ、サイン攻勢に。なかなか先に進めず、「あっちに新十両(草野)もいますよ」と言いながらも気前よく笑顔で対応した。
今場所は自己最高位に並ぶ前頭6枚目で相手も強くなるが「本場所は2か月に1度くるものなので」と泰然自若。初日は幕内・正代(時津風)と対戦する。初顔合わせの元大関に、「強いけれどやれることをやる。初日から流れを持ってきたい」と気合。昨年の春場所は初日から11連勝し、賜杯を抱いた。今年も最高の滑り出しから、春場所連覇につなげたい。
先場所に兄弟子の横綱・照ノ富士(現親方)が引退し、部屋頭(がしら)になった。「三役を目指す気持ちを強く持たないといけない。勝ち越しだけじゃその先は見えない。自分に負けないようにしたい」と自覚を口にした。さらに、同学年の豊昇龍(立浪)が新横綱になった。春場所の連勝を11で止められた相手でもあり「それは意識する。どの世代でも(ライバルが)活躍すれば意識しないと強くなれない」と燃えた。
体も張ってきており、ガラスに映った自らの肉体を見つめると大きく胸を張った。大阪では2日に1度ペースで焼き肉を堪能している。好きな部位について問われると「韓国のり」と答えるなど、舌もノリノリ。今年も主役の座は渡さないつもりだ。