一枚1万5千円超! ヘルニア持ちの南秀樹が5年愛用する“履くだけで”腰痛が改善されるパンツがあった
2025年3月11日(火)12時30分 ALBA Net
『BX GOLF』は“ゴルフの専門家”南秀樹(右)と、“姿勢の専門家”小林篤史氏が共同開発した(撮影:ALBA)
ゴルフがしたい。しかし、腰痛に悩まされ思うようにプレーできないゴルファーは多い。木村彩子のコーチを務める南秀樹(51歳)もそのひとり。若いときにヘルニアを発症し、「お酒を飲んだ次の日は腰回りがカチカチに固まってゴルフができなかった」と話す。そんな南が5年前に出合ったのが、履くだけで腰痛が改善する下着だった。
この『整体パンツ』を開発したのは、猫背矯正を得意とする柔術整復師で“姿勢の専門家”、小林篤史氏。「妻のいとこが南コーチと知り合いで、南コーチが腰を痛めていると聞いてプレゼントしたのがスタートです」。普段は地元の香川でレッスンを行っている南。一日中立ちっぱなしのときもある。小林氏が送った『整体パンツ』は、しばらくは家の中で封を切られずに眠っていたが、腰が限界を迎えたときに履いてみたところ、「何日かしたら良くなったんです」。
お礼を伝えるために南は小林氏に電話する。ほどなくして腰痛持ちのゴルファーを救うべく“ゴルフの専門家”と“姿勢の専門家”による共同開発が始まり、腰痛改善だけでなくスコアアップも期待できる下着、『BX GOLF』が完成した。
「姿勢が悪い人は腰が後傾していると思われがちですが、実際は前傾している人が多いんです。それで腰が反って腰痛の原因になる。整体パンツを開発するときに、補整下着とかガードルを片っ端から120着買いました。どれもがお尻を持ち上げようとしている。ギューギュー締め付けて腰が沿ってしまうんです」。小林氏は腰をいかに立たせるかを考え、そこに南がゴルフ的なエッセンスを加えていく。
「飛距離を伸ばして方向性や距離感を安定させるためには、お尻の筋肉に力を入れないといけないんです。僕らはトレーニングしてお尻の筋肉に力を入れることができているけど、『お尻に力が入るんですか?』と、どうやっていいか分からない人が多い」。お尻を取り囲むように取り付けられた『O字パワーネット』がお尻をキュッと引き締め、意識しなくても勝手に力が入るのだ。
そして、下着の両サイドにある『腹斜筋ネット』が猫背や反り腰を改善してくれる。「男性は下腹部を押さえてしまうと、お腹が苦しいんです。腹斜筋を横から軽く押さえることで骨盤を立たせます」と小林氏は説明する。そこで、アドレスしたときに腰を横から支えられているような感覚を実現した。
機能だけでなく履き心地にもとことんこだわっている。「いくつもの生地のサンプルを妻に触ってもらって、『どれがいい?』って聞いたら、一番高い生地を選んできた(笑)。通気性もいいし、肌に触れた感じがすごくいいんです。生地が薄いから寝ているときにも気にならない。寝返りを打つ時に腰が痛くならないだけでも幸せに感じます」と南。矯正下着と違って締め付けず、肌触りがいいから、寝ていても違和感はないのだ。
気になる値段は税込で1万5,400円。パンツ一枚で1万円オーバーと考えると高いと感じる。それを素直にぶつけてみた。「僕も小林先生に同じことを言いましたね。『高くないですか?』って(笑)」。小林氏はこう返した。「練習器具で1万5千円だったらどうですか? 高くないですよね。パンツと思うから高いんです」。
これには南も納得。「腰を痛めて病院に行く方が高い。整骨院に行ったり、マッサージに行く方がよっぽど高くつきます」。南自身は『整体パンツ』から『BX GOLF』と、5年間毎日履き続けて病院に通うことはなくなり、今では「怖くて他のパンツは履けない」とまでいう。
『BX GOLF』のBXはBODY TRANCEFORMATIONの略で、「体を変革してスポーツのパフォーマンスを上げようということです」と小林氏の思いが込められている。だからといってゴルフだけで使うのはもったいない。骨盤を正しい位置に持っていくことで、股関節の柔軟性が上がり、長く歩いたり、立ち仕事で疲れにくくなる効果も。いま痛いところがなくても、試してみる価値はありそうだ。
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