浦和がアウェー鹿島で9年ぶり勝利狙う ホーム25戦無敗の首位を止められるか 選手が語るポイントは
2025年3月12日(水)16時5分 スポーツ報知
浦和・松本泰志
浦和は12日、鹿島戦(16日・カシマS)に向けた練習を公開した。ホームではJ1の新記録に並ぶ25試合無敗中で、さらに4連勝で首位に立つ鹿島。浦和との対戦では、ここ6試合連続引き分けというライバルとの一戦を前に、選手たちはそれぞれの“ストップ・ザ・鹿島”のイメージを膨らませた。
前節の岡山戦は、今季5試合目でプレスの整備が進み、FWチアゴ・サンタナのゴールで1—0と初勝利を挙げた。MF松本泰志は「先週は準備期間に(選手同士で)話す機会がすごく多かったので、そこが連携面でも出ました。自分自身もやらなければいけないこと、ストロングを整理できました」と明かした。岡山戦ではトップ下から相手の裏を取る効果的なランニングを繰り返した松本は、鹿島の高い強度とショートカウンターを警戒し「前から圧をかけてくるので、(DFラインの)背後は常に意識して、攻撃を組み立てられれば」と話した。
またボランチのMF安居海渡は、セカンドボールの争い、球際でのバトルを試合のポイントに挙げ「そこで取れないと、相手のリズムになってしまう。どう自分が拾えるか」と話した。そのため、選手同士の距離感や反応の速さに加え「自分たちがプレスに行って相手に蹴らせる状態であれば、(セカンドボールも)予測できる。自由につながせると、リアクションで(ボールに)いかないといけない、という状態にさせられる」と、チームとしての守備がその後のセカンド回収にもつながると明かした。
また岡山戦ではリードした時間帯から途中出場し、体を張って無失点に貢献したMF原口元気は「5試合やってわかったことは、失点しなければ勝てる可能性は非常に上がる、ということ。(大事なことは)じれないこと。固く守備をして、後半一気に流れが来たときに(得点する)、というのが理想だと思う」と話した。鹿島については、自身がJリーグを離れていた間はわからないと前置きした上で「選手間の話を聞く限り、選手同士の関係、監督、選手、フロント含めて厳しさを求め合い、少しヨーロッパに近いような環境にあると聞くので、彼らが成功しているひとつの要因はそういう環境の部分なのかなと」と推察した。
対鹿島のアウェーでの勝利は、2016年までさかのぼる。さらにホームで25戦負けなしの記録を続けている相手に対し「そこを自分たちが崩せるように、勇敢に戦っていきたい」と松本。選手たちは首位に立つ鹿島を止め、シーズン序盤の出遅れを取り戻す覚悟を示していた。