FW上田綺世に厳しい現地評価も…今後に期待「全員を驚かせてスロット監督の予測が正しいと証明して」

2025年3月13日(木)23時5分 サッカーキング

フェイエノールトFW上田綺世[写真]=Getty Images(2/15撮影)

 フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世のパフォーマンスについて、11日に現地大手メディア『ESPNオランダ』の番組『Voetbalpraat(フットボールトーク)』で討論された。

 上田は11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントラウンド16、セカンドレグのインテル戦で先発出場。しかし、負傷明けでコンディションがまだ万全ではないとみられ、大きなインパクトを残せないまま、63分に途中交代を命じられた。

 試合後、放送局『ESPNオランダ』の番組『Voetbalpraat』では、解説者がインテル戦のパフォーマンスについて討論する様子が放送された。

 特に問題として指摘されたのは、フェイエノールトの攻撃力不足。ハンス・クラーイ・ジュニア氏は「(昨季までチームを率いた現リヴァプール監督の)アルネ・スロットがクラブを去ろうとしていたとき、彼は我々に『もしサンティアゴ・ヒメネス(昨冬ミランへ移籍)が夏に退団しても、フェイエノールトには上田がいる』と言った。私は(スロット監督の言葉通り)彼を待っているけれど、まだ(活躍した姿を)見れていない」と、上田について言及した。

 これに対してクラブOBのカリム・エル・アフマディ氏も、「インテル戦の前半、チームはほぼ2人少ない状態でプレーしていたように思えた。上田とルカ・イヴァヌシェツだ。イヴァヌシェツは後半に少し試合に加わり、少しいいプレーを始めたように思う。ただ、前半はかなり凡庸な出来だった」とコメントし、上田については「彼はより強いチームと対戦するとき、そしてゴールから遠く離れてプレーするときは、役に立たないように見えてしまう」と分析した。

 同じく解説者のアンコ・ヤンセン氏は、上田にジャンプ力やヘディングシュートという武器があり、「フェイエノールトに来たばかりの頃に決めた、ユトレヒト戦のようなゴールもある(加入後公式戦初ゴール)。美しい攻撃だった」と認める部分はありつつも、「彼はゴールに背を向けてプレーしている。常にゴールに背を向けてプレーをしているのは、非常に奇妙なことだと思う。なぜなら彼はポストプレーが得意ではないように見える。技術的には容易なボールタッチが足から​​離れ、間違ったタッチをしているのを何度も見たことがある」と技術面について厳しい評価を下した。

 しかし、上田はまだ負傷から復帰したばかり。ハンス・クラーイ・ジュニア氏は「彼が私たち全員を驚かせ、アルネ・スロットの予測が、時間を超えて、再び正しいと証明されることを期待している。なぜなら、スロットはこれまで何度も正​​しいことを見せてきたからね」と今後の活躍に期待を寄せた。

 13日には、FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)に臨む日本代表のメンバーとして招集が発表された上田。日本代表の活動中にコンディションを上げ、本来のパフォーマンスを取り戻せるのか注目が集まる。


【動画】フェイエノールトvsインテルのハイライト

 

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