「この試合がお前を怪物にする…人生が大きく変わる日が来たな」横浜・織田翔希、健大高崎を志願の7回0封

2025年3月29日(土)5時40分 スポーツ報知

7回無失点と好投した横浜・織田

◆第97回センバツ高校野球大会第10日 ▽準決勝 横浜5ー1健大高崎(28日・甲子園)

 昨秋の明治神宮大会王者・横浜(神奈川)が健大高崎(群馬)との強豪対決を制し、公式戦19連勝。史上5度目、初の2度目の秋春連覇に王手をかけた。優勝した06年以来、19年ぶり5度目の決勝進出。先発した2年生右腕・織田翔希も7回無失点と快投した。

 力を振り絞った。7回2死一、二塁のピンチ。横浜・織田が投げた103球目の高め147キロに、力のない打球が三塁ファウルゾーンに浮いた。三邪飛でチェンジだ。昨秋関東大会決勝の雪辱に燃える健大高崎を返り討ちにし、7回6安打無失点。充実の表情で、マウンドからベンチへと走った。

 「今まで悔しい思いをして、マウンドを降りたことが多かった。勝利に貢献できる投球ができた」。最速149キロで強気に内角をえぐった。2回戦の沖縄尚学戦では右手中指の爪が割れ、3回途中4失点。悔しさを糧に熱投した。

 試合前夜。村田監督の言葉に胸が熱くなった。「明日は全国トップクラスの投手と投げ合う。この試合がお前を怪物にする。怪物になれるチャンスだ。勝てば本物の怪物になれる。人生が大きく変わる日が来たな」。ほとばしる闘志を白球に込めた。予定は5回まで。だが「まだいけます」と直訴した。強い心の16歳に指揮官は「石垣君に勝つという魂が宿った。よく怪物になった」と絶賛した。

 「怪物になりたい。監督さんを男にしたい」と織田。頼もしい横顔が、同校OBの「平成の怪物」松坂大輔と重なった。(加藤 弘士)

スポーツ報知

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