「大事なラウンドだと分かっていた」 プレッシャーをはねのけた吉田優利の集中力

2024年3月30日(土)14時0分 ALBA Net

吉田優利が米2試合目にして予選通過を決めた(撮影:GettyImages)

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<フォード選手権 2日目◇29日◇セビルG&CC(米アリゾナ州)◇6734ヤード・パー72>

吉田優利はカットラインに2打のビハインドを背負った2日目に、それを全力で追いかけた。「伸ばさなきゃいけない日で、自分にとって大事なラウンドだとずっと分かっていた。苦しかったけれど、うまく回れて良かった」。96位から6バーディ・1ボギーの「67」をマークして、今季2試合目にして予選通過を決めた。


最高の滑り出しだった。1番で2メートルにつけてバーディ発進を切ると、チップインも含めて3連続。「攻めるホールと守るホールのメリハリをつけるプランに変更できた」。その後はパーを並べてチャンスをうかがった。

後半に向かうとき、トータル5アンダーまで上がっていたカットラインを確認。そして394ヤードと長い11番パー4で、6番アイアンでの2打目を1メートルに絡めてバーディを奪った。「ラッキーバーディというか、つぎのホール(12番)で獲れればいいと思っていたのが一個手前で獲れた」と、連続バーディで安全圏に浮上した。14番でボギーとしたが、15番で2パットのパーを拾うと、16番でバーディ。西日に照らされながら、18番では笑顔を浮かべた。

「楽しくゴルフをすること、話したり、いろいろ食べたりするのが好きなんですけど、『そういう時じゃないな』って思うくらい、きょうはすごい大事なラウンドだった」。海外メジャー今季初戦「シェブロン選手権」の出場権、そしてリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)を突破するために、アリゾナでの週末行きは必須な状況でもあった。

「自分自身にかけるプレッシャーのほうが大きいラウンドだった」と緊迫したなかで、薄氷の予選通過。「集中力を自分のなかにとどめるイメージ」とただひたすらプレーに没入しながら、必死に、丁寧に18ホールを駆け抜けた。

決勝の2日間はこの日以上に大事なラウンドとなる。「自分の位置的に、ずっと伸ばし続けないといけない。きょうよりもっと苦しいかもしれないけれど、ベストを尽くしたい」。ルーキーはただひたすら上を見ていく。


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