オートスポーツweb20周年連載企画『20の質問で丸わかり!』その1 石浦宏明選手

2025年4月2日(水)13時47分 AUTOSPORT web


 2025年、オートスポーツwebは前身のクラッシュネット・ジャパンから名称を変更してから20周年を迎えました。これもひとえに、読者の皆さまのご愛顧のおかげです。そこで、皆さまへの感謝の意味も込め、20周年特別記念連載をスタートさせます。題して『オートスポーツweb20周年企画 20の質問で丸わかり』です。かつて、AS+Fやオートスポーツ本誌で連載されていた『100の質問』を20周年記念版でリメイク。スーパーGT GT500ドライバーのプライベートを解き明かしていきます。



 記念すべき第1回は、こういう連載で任せて安心、TGR TEAM KeePer CERUMOの石浦宏明選手です。スーパーGT富士公式テストの1日目、12時30分でアポイントメントをとっていたのですが、雨天ということもありチームから12時に予定を早める連絡が。しかし、石浦選手は外でご自身のキャンピングカーを説明していてなかなか登場せず、5分遅れで取材がスタートしました。


 ちなみに取材にはTGR TEAM KeePer CERUMO立川祐路監督が昼ごはんを食べながら同席していたので、勝手ながらノリでツッコミ役として登場いただきます。


(ガチャリ)


石浦宏明(以下石浦):いや〜自分が早めておいたクセにスイマセン(笑)。よろしくお願いします。今日はなんの取材ですか?
──お願いしますよ(笑)。実はですね。オートスポーツwebが今年20年の記念の年でして。
石浦:そうなんですか。僕、プレミアム会員入ってますよ。
──おお。ありがとうございます。
石浦:やっぱり業界には貢献しないといけませんからね。
──そんなこんなで、今回はオートスポーツwebの20年ということで『20の質問で丸分かり!』というコーナーを作りたいと思っています。ここから矢継ぎ早に20の質問をしますので、ぜひサクサクっとお答えください。
石浦:ほほう。昨日別の取材でもっと質問多かったので20くらい余裕ですよ。


■キャンピングカー、いらなくない?


Q1:ではさっそく。まず、趣味はなんですか?
石浦:急にそういう質問ですか。趣味、あまりないんですよねえ。
立川祐路監督(ツッコミ役/以下立川):金もうけだな。
石浦:いやいやいや(笑)。今日も乗ってきたんですが、キャンピングカーが趣味ですかね。
──ちょうど待ってるときに立川さんと『石浦、そんなしょっちゅうキャンプするワケじゃないんだからキャンピングカーいらないよな』って話をしてたんですよ。
石浦:自分が使わないから、今日人に貸すために持ってきてたんですよ(笑)。いや、富士スピードウェイのB棟とかでテストがあるときはけっこう使いますよ。着替える場所がないので。
──着替えくらいアルファードとかでもよくない?
石浦:えっ(笑)!? いやいや。それでもいけるんですけどね。まあ趣味といえば趣味です。ちなみに、キャンピングカーでキャンプ場に行くと『それはキャンプじゃねえ』って立川さんに怒られるんですよ。
立川:キャンピングカーだったら家の駐車場でいいじゃん。
石浦:1問目から厳しいですねえ(笑)。『キャンピングカーで旅行に行く』にしといてください。


Q2:では2問目です。最近気になっている芸能人、有名人は?
石浦:そういうのが続くんですか?
──はい。レースがどうこうの質問は出てきません。
石浦:ふだん考えてない質問をされると出てこないんですよねえ。芸能人、有名人……実際いないんですよね。……監督、誰かいます?
立川:う〜ん。
──では、いないということにしときましょう。


Q3:続いて。好きな本や映画、音楽は何ですか?
石浦:映画はありますよ。『インターステラー』が好きですね。知ってます?
──残念ながら知らない。
石浦:知ってますよね?
(セルモマネージャーKさん):知ってますよ。
立川:知ってる。


Q4:では、行ってみたい場所はどこですか?
立川:宇宙だな(『インターステラー』繋がり?)。
石浦:心の声が聞こえてしまっているのか分かりませんが、じゃあ宇宙で(笑)。
──え〜、では地球ではどこですか?
石浦:地球しばりですか(笑)。旅行とかで行ったことがないので、オーストラリアに行ってみたいんですよ。キレイだし英語でいけるし、時差もないですしね。
──時差大事なの?
石浦:やっぱり家族でいくと時差があると大変じゃないですか。でも調べたら高くて。家族でいくと合計で200万円くらいかかるんですよ。だから計画時点でやめときました。


Q5:もし何かひとつ、新しいスキルを身につけられるとしたら、何を学びたいですか?
石浦:あ〜、英語が中途半端なんですよね。仕事で使えるほど上手じゃないので。若い頃にヨーロッパに行った組はみんなペラペラですけど、僕は国内組だったので、英語で仕事ができる人は憧れます。



2025スーパーGT岡山公式テスト KeePer CERUMO GR Supra

■尊敬する人は誰?


Q6:休日(暇な時間)はどのように過ごすことが多いですか?
石浦:子どもと遊んでますね。
立川:夢がないな。
石浦:監督キビシイですね(笑)。どんな過ごし方だと夢があるんですか?
立川:クルーザーで旅行とかだな(笑)。


Q7:では続いて。人生で一番大切にしていることは何ですか?
石浦:信用というか、信頼というか……。そういうとこです(笑)。大事にしてます。
──なんとなく伝わります。


Q8:どんな時に幸せを感じますか?
石浦:そりゃあレースで結果が出たときですよ。プレッシャーじゃないですが、いつもそのことばかりを考えているので、結果が出たときのホッとした瞬間以外は、だいたい一緒です(笑)。


Q9:尊敬する人は誰ですか?
石浦:尊敬する人……監督ですかね。
立川:ぜったい違う。
石浦:(笑)。でも他にそんなに考えつかないです。服部(尚貴)さんや立川さんはお世話になりましたし、近くで見てきましたからね。
立川:オレ世話してないよ。
石浦:背中で語るタイプですからね(笑)。服部さんはいないところで自分のためにいろんなことを動いてくれて、それを自分から言わないところですかね。


Q10:これまでの人生で、一番の挑戦は何でしたか?
──これは『最後の100万円』ですかね。
石浦:そうですね。たしかにそれです。大学を辞めて、F3のテストに挑戦したときですね。
(詳しくは2020年発売のオートスポーツNo.1532をぜひチェックを! 感動必至のストーリーが掲載されています)



2025スーパーGT岡山公式テスト 石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)

■マッチョなカンガルー


Q11:では続いて。困難な状況に直面した時、どのように対処しますか?
石浦:それは、すでに困難な状況になっているということですか? たいてい困難なことをやってきてると思いますけどね。
立川:逃げる(笑)。
石浦:RPGで言ったらコマンドで『たたかう』じゃなくて『にげる』にするということですね(笑)。そうですねえ……。自分だったら、どうにかしてその困難な状況を変えますね。変えるためにどうしたら良いかという道を探します。


Q12:自分の長所と短所は何だと思いますか?
石浦:ええ〜。今日の質問ムズいですね(笑)。う〜ん。監督、なんですか?
立川:そこはちょっと自分で考えて。
石浦:さっきまで横からヤンヤと言ってたのに(笑)。ちなみに僕、後輩に『無難』って言われたことあるんで(笑)。
──(一同爆笑)それどういうこと?
石浦:誰が言ったのか忘れちゃいましたが、スクール(TGR-DCレーシングスクール)で、生徒のひとりが『無難』という言葉を良い言葉だと思っていたのか『どんなドライバーになりたいんだ』と聞かれて『石浦さんみたいな無難なドライバーになりたいです』って答えたんです。みんな爆笑でした(笑)。だから長所は『無難』ってことじゃないですかね。
立川:ちょっとズルいな(笑)。ちゃんと自分で考えた本気の長所と短所を聞きたいな。
石浦:いやいや(笑)。でも実際無難じゃないですか。だからいろんなこと頼まれちゃうんですよ。長所であり、短所でもあるということで。


Q13:子どもの頃はどんな子供でしたか?
石浦:あ〜、クルマの話ばかりしていたので、小学校でちょっと浮いてました(笑)。
──分かる気がする。そういう子どもはちょっと浮きがちだよね。


Q14:他の人から、どんな人だと言われることが多いですか?
石浦:無難ですよ(笑)。
立川:人から『無難な人』って言われることそんなにないな(笑)。
石浦:たしかに(笑)。


Q15:動物に例えられるとしたら、どんな動物だと思いますか?
石浦:小学生のときは、頭ひとつ抜けて大きくて、しかも首も長かったのでキリンって言われました。でもそれ以来言われたことはないですね。
──なるほど。
石浦:あ、でもこの間、レーシングスーツに着替えているとき片岡(龍也)さんに『石浦、マッチョなカンガルーみたいな身体してるね』って言われたんですよ(笑)。
立川:なで肩だからか! なんか分かる気がする!
(一同画像検索後爆笑)
石浦:これですこれです。
立川:なんか分かるな! これだな(笑)!


(ちなみにこの後、一時立川監督が退席。入れ替わりでHYPER WATER INGING GR86 GTの卜部和久選手が隣で昼ごはんを食べてました)



カンガルー

■20年後は何をしていたい?


Q16:ではここからは『20』に絡めた質問です。20回以上通っているお店かレストランを教えてください
石浦:う〜ん。牛たん『司』ですね。スポーツランドSUGOといえばココは行きますね。
卜部和久(以下卜部):無難ですね。
(一同爆笑)
石浦:和くん(卜部)いいねえ。いいタイミングだよ(笑)。


Q17:20年以上使っているものはありますか?
石浦:それはリアルにないかもしれないですねえ……。
──うん。たしかにこれは質問が悪かったかもしれないですな。では続いて。


Q18:20年前は何をしていましたか?
石浦:2005年はフォーミュラトヨタに出てましたね。
──『爽』カラーですな。
石浦:そうです。ロッテ『爽』のカラーリングで走っていて、上戸彩ちゃんとCM撮影しました。当時、上戸彩ちゃんは18歳とか19歳くらいだったと思うのですが、話をしたときにレースのことを聞かれるのかと思いきや『すご〜い。クルマの免許持ってるんですか?』と聞かれました。それよりかなり難しいことしてたつもりなんですけどね(笑)。


(ガチャリ。立川監督が戻ってきました)



今回勝手にご登場いただいた立川祐路監督と卜部和久選手。

Q19:そんな20年前の自分に言いたいことは?
石浦:当時は『もうレースができないんじゃないか』とメンタルがだいぶやられていたと思うので、『もう少し気楽にやったら?』と言いたいですね。ただ、いま考えると先ほどの語学じゃないですけど、もっとやれることもあったかもしれないですけどね。


Q20:では最後に。20年後にしていたいことは?
立川:もう老後だろ。寿命って可能性すらあるかもよ?
石浦:キビシイですね(笑)。じゃあ立川さんの答えは『長生きしたい』ですね。
立川:健康でね(笑)。
石浦:20年後というと63歳ですが、まだ何かに乗って楽しくレースしたいですね。
──63歳だったらスーパー耐久でAドライバーできますからねえ。
石浦:人気者になれますよね。
(※編注:スーパー耐久ではプロで活躍してきたドライバーでも満60歳以上はAドライバーとして登録することができる。速いAドライバーは各チームで重宝される)
立川:GT300は?
石浦:ちょっと恥ずかしいですかね〜。S耐くらいがちょうどいい気がしますが。じゃあGT300で和くんと組もうかな。
卜部:さすがにその頃はもうちょっと上のクラスで乗らせてください(笑)。スイマセン。
(一同爆笑)


──というわけで質問は以上です。
石浦:いや〜、さすがにムズかったですよ。ふだん考えてないことを聞かれると難しいですね。


* * *


 書き終わって気づきましたが、石浦選手は近いうちにやはりオーストラリアに行っていただいて、カンガルー(マッチョ)と一緒に写真を撮っていただきたいとと思います。というわけで、次回以降も続々GT500ドライバーが登場します。お楽しみに!



2005年のフォーミュラトヨタ仙台ハイランド戦の様子。71号車が石浦宏明選手。8号車は大嶋和也選手。


2004年のフォーミュラトヨタに参戦していたときの石浦宏明選手。

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