「進歩に興奮」ヒュルケンベルグがアウディのPU開発現場を訪問。「今後数年間が楽しみ」
2025年4月3日(木)7時5分 AUTOSPORT web

キック・ザウバーのドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグは、2025年F1世界選手権の最初のダブルヘッダー後もほとんど休むことはなく、数日間の帰国を利用してアウディF1チームのパワーユニット(PU)部門を訪れ、訪問の最後にノイブルクで働く400人のスタッフに挨拶した。
このドイツ人ドライバーは、シーズン開幕戦の“サプライズ”となったひとりだ。彼はオーストラリアGPで、レースの最後の20周で変化する気象条件を完璧に読み取り7位でフィニッシュした。
しかし翌週の上海ではフィールド後方に順位を落とした後、予想外の出来事は起こらず。マシンのペース不足と1周目のインシデントのせいで、日曜午後の残りは後方のグループでを走ることを余儀なくされた。
ヒュルケンベルグはチームをよりよく知るようになり、ヒンウィルのファクトリーも彼に対して隠すものは何もない。結局のところ、彼は10年以上前にザウバーでレースをしていたので、これはチームへの復帰ということになる。ノイブルクへ行ったヒュルケンベルグは、ファクトリー見学で見聞きしたことに非常に興奮したと訪問の最後に告白した。
ベテランドライバーは「この施設はアウディがいかに真剣にF1に取り組んでいるかを示しており、僕は見たものに感銘を受けた」と認めた。
ヒュルケンベルグは、昨年ドイツのマニュファクチャラーとの契約が初めて発表された際に述べたことを繰り返し、次のようにつけ加えた。「アウディがモータースポーツで行ってきたことはすべて、正確に実行されてきた。アダム(・ベイカー)とステファン(・ドライヤー)がファクトリーを案内してくれたが、チームが2026年のパワーユニットについて成し遂げた進歩に興奮している」
彼は他の人たちと活発に会話をするタイプではないが、パワーユニット・ファクトリーで出会ったエンジニアや技術者とは積極的に交流したようだ。
「ノイブルクの人たちと話し、彼らの情熱を感じることができたのはうれしかった。彼らはみな、このプロジェクトを成功させるために、献身的に休むことなく作業を行っている。僕はこの旅に参加できることを誇りに思うし、これからの数年間を楽しみにしている」とヒュルケンベルグは認めた。
アウディによると、ドイツのパワーユニット・ファクトリーでは現在400人が働いており、そのほとんどは同社の以前のWEC世界耐久選手権プログラムから移ってきた人々だが、この12カ月の間には、アルピーヌとフェラーリから多くのスタッフが加入し、メルセデスからも数名が加わったという。