阪神、下位打線の沈黙が響く…DeNA3連戦で浮き彫りになった課題とは?

2025年4月4日(金)16時10分 ココカラネクスト

木浪ら下位打線の奮起は不可欠。大山の復調も待たれるところだ(C)産経新聞社

 阪神は4月3日のDeNA戦に2-5で敗れ、引き分けを挟んで3連敗となった。2点ビハインドの8回裏に佐藤輝明の2ランで同点に追いつくが、9回に3点を取られて万事休す。粘りを見せたが勝ち星を手繰り寄せることはできなかった。

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 DeNA相手に苦戦を強いられた阪神にとって、この3連戦は阪神が抱える“ある不安要素”が顕在化した内容だったと言える。それは下位打線の打力不足だ。1-7で敗れた1日の試合は5安打を放ったが、下位打線でヒットを打ったのは木浪聖也の1本のみ。

 6-6で引き分けた2日の試合は10安打を放ったものの、下位打線は木浪と梅野隆太郎の2本だけだった。加えて、延長戦に突入した後の10回以降は毎回得点圏にランナーを進めてチャンスを作りながら、10回は梅野と途中出場した島田海吏が、12回は代打で出場した糸原健斗と梅野が凡退してサヨナラ勝利には至らなかった。

 そして、7安打をマークした3日の試合では、9回裏に7番・榮枝裕貴の代打で出場した糸原の1本のみだった。この試合では近本光司、中野拓夢、佐藤輝明の1〜3番が全員マルチ安打を記録するなど、上位打線が当たっていたため、下位打線でチャンスメイクできていれば大量得点につなげられていたかもしれない。それだけに下位打線が精彩を欠いたことが、余計に目立ってしまった。

 6番でスタメン出場することが多い前川右京は3試合連続無安打で打率は.176と、絶好調だったオープン戦のような活躍は見せられていない。7〜8番で捕手として出場するケースが多い梅野(.250)と坂本誠志郎(.333)は打率こそ低くはないが、決定力を欠いている印象だ。なにより、下位打線につながっていく5番の大山悠輔は2日に2安打したものの、打率.167と低迷。打線が“線”ではなく“点”になってしまっている試合が続いている。

 日本一になった2023年は下位打線で作ったチャンスを上位打線で得点につなげるシーンを幾度となく見せてきたが、今現在はその戦い方を再現できていない。不振だった上位打線の状態は上向いているものの、下位打線の奮起がなければ「あと1本出ていれば…」と涙をのむ試合が増えるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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