【オリックス】平野佳寿独占手記「注目されるのは成功より失敗…抑えは特別」 NPB通算250セーブ達成

2025年4月4日(金)5時0分 スポーツ報知

NPB通算250セーブを達成し、笑顔で記念ボードを掲げる平野佳寿(カメラ・竹松 明季)

◆パ・リーグ ロッテ2—3オリックス(3日・ZOZOマリン)

 オリックス・平野佳寿投手(41)が、ロッテ戦(ZOZO)でNPB通算250セーブを達成した。9回を無失点に抑えて今季初セーブを挙げ、史上4人目、最年長で達成した。7セーブだった昨季から復活の第一歩を刻んだ守護神が、スポーツ報知に独占手記を寄せた。チームは今季初の3連勝で15年ぶりの開幕2カード連続勝ち越し。3連覇した2023年以来の首位タイに浮上した。

 2年前に日米通算250セーブを達成し、僕の中では、ひと区切りでもあった。正直、成し遂げたという思いはない。ここからも一所懸命の精神で頑張るだけだ。リリーフの仕事に優劣をつけたくないけど、抑えは特別かもしれない。注目されるのは成功より、失敗。僕自身も10回の成功より、1回の失敗を引きずる。それでも気持ちを切り替え、次の登板に備える毎日だ。

 一番緊張するのは8回まで先発が投げ、最後に僕が行く状況だ。例えば金子千尋や山本由伸。エースとして完投、完封が懸かった状況で、本人たちも「行きます」と希望するはずだ。監督の判断があり、9回のマウンドに僕が上がる。「お前で大丈夫か?」という中で、勝ちを付けてあげられなければ…と考えてしまうことがある。経験を重ね、責任感が増していった。

 昨季は1軍の戦力になれなかった。僕自身が変わらなければいけないと、オフはとにかくツーシームを練習した。結果が伴わず、3月8日の巨人戦(京セラD)でツーシームをヘルナンデスに本塁打にされた。「このスタイルでいいのか?」という思いが強くなった。試合後、別件でOBの海田(智行)に電話をした。「この投げ方、いつまでやるんですか?。僕はこの投げ方であと1セーブ、取ってほしくない」と言われた。力感がないから、決め球のフォークも振ってくれない。あくまでも直球があってのツーシーム、フォークだ。後輩が改めて大事なことを確認させてくれた。

 ここ数年は右肘、腰との戦いだ。一昨年はマウンドでロージンを触った瞬間、腰がピキッとなった。朝は横向きで、腹筋に力を入れて起きる。前かがみになり、ゆっくりと洗面台に顔を近づける。そんな僕を気にしてくれたのが、岸田(護)監督。約10年前に浜田和樹さんというトレーナーの方を紹介していただき、腰に負担のかからない走り方を教わった。見栄えは良くないけど、腰が反らないように体を丸めて走る。どこに落とし穴があるか分からないし、日常生活から細心の注意を払っている。

 岸田監督とは、現役時代から友達のようだった。野球の話はあまりした記憶がないけど、食事に行けば、小食の僕の分まで食べてくれる。気を使ってくれているのかな(笑)。監督になった今は極力、親しく話さないようにしている。でも、岸田監督は同じスタンスで話しかけてくれるから、僕の方が困るときもある。優しくて、気遣いの人だ。

 岡田(彰布)監督がきっかけをつくってくれて、リリーバーとしてキャリアを重ねてきた。この先、どうにかして選手生命を伸ばそうとは思っていない。一試合一試合を全力で戦い、僕の体がつぶれるか、打たれて戦力にならなければ、それで終わりという覚悟だ。まだシーズンは始まったばかり。大好きなオリックスで、もう一度優勝したい。(平野 佳寿)

スポーツ報知

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