「今や言い訳は通用しない」念願のレッドブル入りを果たした角田裕毅に米放送局が持論 ようやく巡ってきたチャンスが「皮肉な結果につながる可能性も」

2025年4月5日(土)13時2分 ココカラネクスト

ホーム鈴鹿でのレースに挑む角田。まずは予選でのパフォーマンスに注目が集まる(C)Getty Images

 F1キャリア5年目を迎えている角田裕毅は、中国GP終了後レッドブル昇格を果たし、念願のトップチームのシートを得ることとなった。リアム・ローソンの不振により首脳陣が角田との交代を決断。シーズン序盤での異例のドライバー人事であるとして大きな話題となり、その余波は今なお続いている。

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 今回のレッドブル首脳陣によるラインナップ変更について、米放送局『ESPN』も4月2日の特集記事の中で、独自の見解を示している。

 同メディアは角田の将来への影響について考察。「レッドブル昇格はツノダのF1キャリアの分岐点となる」と主張し、トップチーム入りが大きなチャンスであると評するとともに、厳しい意見も並べている。

 これまで角田が長くジュニアチームで実績を積んできたと説きながら、「もし今回の昇格で苦戦したとしても、多くの関係者は理解を示すだろう。しかし、ここまで育て上げたポジティブな評価を壊してしまうリスクもある」などと指摘。さらに、「現在のF1パドックでは『レッドブルのマシンは扱いづらい』と広く理解されている。しかし、長らく与えられなかったチャンスがようやく巡ってきたものの、それがかえってツノダの評価を下げる皮肉な結果につながる可能性もある」と見通している。

 その上で同メディアは、現在は結果が求められる立場に置かれたと訴え、「それがこのスポーツの残酷なところだ。これまでは、レッドブルが彼にチャンスを与えなかったという正当な不満を持つことができた。だが、今やその言い訳は通用しない」と強調。

 加えて、「レッドブルでは失敗しながらも他のチームで成功した前例として、(アレクサンダー・)アルボンや(ピエール・)ガスリーの名が挙げられる」と振り返りながらも、「ただしツノダの今回の昇格は、それまででも分かりづらかった彼のキャリアの全体像を、より読みにくいものにしてしまっている」などと持論を綴っている。

 またトピック内では、「ツノダは長期的なレッドブルの答えとはみなされていない」として、あくまでも現時点では今シーズン限りでの起用であるとも論じている。昨年までレッドブル入りへの想いや、“絶対王者”であるマックス・フェルスタッペンとともに走ることへの自信をうかがわせるコメントも残してきていた角田。ここからのレースは、チームへの貢献が求められることはもちろん、自身のF1キャリアを確かなものにするための戦いでもあるようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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