F1フェラーリのカルロス・サインツが再審請求 オーストラリアGPで12位降着 3度の赤旗中断など最後まで大混乱」

2023年4月8日(土)18時57分 ココカラネクスト

サインツは5秒のペナルティーで12位に降着となった。(C)Getty Images

 フェラーリのカルロス・サインツが、2日に行われたF1第3戦オーストラリアGPの決勝結果とレーススチュワードの裁定を不服として国際自動車連盟(FIA)に再審請求をした。

 決勝は3度の赤旗中断となったが、2度目のリスタートでアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(スペイン)に接触したことで5秒のタイムペナルティーを科され、最終的には4番手で入線したものの、12位に降着となり、入賞すらできなかった。

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 英スポーツ専門局スカイスポーツ(電子版)によると、フェラーリのフレデリック・バスール代表は「われわれは審査の請求をFIAにした。FIAと協議をしているが、その詳細については公にしたくない」とコメントした。

 最後は1周のレースとなったが、セーフティーカー先導によるローリングスタートで追い抜きできないまま全車がゴール。サインツ以降の選手は5秒以内の差でチェッカーフラッグをくぐり抜けたために順位が入賞圏外にまで繰り下がった。

 サインツが接触した直後には他にも事故が起きていた。アルピーヌのエステバン・オコンと同僚のピエール・ガスリー、ウィリアムズのローガン・サージェントとアルファタウリのニック・デフリースが絡んだ。ただし、2つの事故は不問に付され、サインツだけが罰則を受けた。

 バスール代表は「最大の不満はサインツに対してヒアリング(聴取)が実施されなかったこと。表彰台に影響しないのだから、ガスリーとオコンのようにヒアリングをするべきだった」とも語った。

 今回は赤旗中断の指令が乱発したことで選手たちからも非難が殺到した。優勝したレッドブルのマックス・フェルスタッペンも「なぜ赤旗が必要だったのか理解に苦しむ。セーフティーカーを出した後に、通常のローリングスタートにしていれば、アクシデントが多発することはなかっただろうし、普通にレースをフィニッシュできた。とどのつまり、彼らは自分自身で問題を作り出してしまった」と嘆いた。

 赤旗中断後にスタンディングスタートでレースが再開すれば、バトルも生まれるが、スタート直後は特に接触事故を起こしやすい。

 F1を含めてサーキットレースでは競技を審判する側は瞬時の適切な判断が求められる。グランプリによっては元F1ドライバーをレーススチュワードに委嘱するところもあるが、サインツらの事故はスタンディングスタートを選んだ審判側にも責任の一端はあったのではないか。

 2021年最終戦のレース終盤で起きたセーフティーカーの運用の不備など、フェアでないと疑る裁定が多いのも確か。今回も人の作為によってレース結果が変わってしまったように見えてならない。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

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