まだくすぶる余波…水原被告の“疑義”に懐疑論 違法賭博胴元が米紙に回答「ショウヘイはイッペイの弱みをある程度は知っていた」

2025年4月11日(金)6時0分 ココカラネクスト

大谷の口座から多額の資金を盗用していた水原被告。裁判でのうつろな表情は衝撃を生んだ。(C)Getty Images

 世界中をとてつもない衝撃を与えた事件の余波は、今も続いている。大谷翔平(ドジャース)と、元専属通訳である水原一平被告によるそれだ。

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 そもそもの発端は、“盟友”とされた水原被告の行動にある。2021年9月ごろから違法賭博に手を染め、約4068万ドル(約62億円)の負債を抱えた同被告は、昨年3月のシーズン開幕直後に大谷の給与口座から無断で不正送金していることが発覚。銀行詐欺罪と虚偽の納税申告で起訴されていた。

 今年2月6日に水原被告には4年9か月の禁錮刑と3年間の保護観察処分、そして総額1800万ドル(約27億円)以上の賠償金を支払うよう命じられた。「(自分が)変化できる人間として見てほしい」と慈悲を求めた同被告だったが、証言内容に疑義があり、「全く信用できない」と断じた担当判事は一切の情状酌量を認めなかった。

 スポーツ界のみならず、お茶の間をも騒然とさせた大スキャンダル。その事件に深い関りを持っていた人物が、新たな証言を発信している。水原被告の違法賭博の胴元だったのがマシュー・ボウヤー被告だ。

 自身も違法賭博運営や資金洗浄などの罪に問われているボウヤー被告は、この度、米紙『USA Today』のインタビューに対応。「もしも、ショウヘイの名前が一連の事件に関係していなかったら、誰も私のことを気にしなかった」と持論を展開。検査当局が「オオタニは被害者だった」と結論づけた大谷によるギャンブルの関与、もしくは認知について、個人的な見解を示している。

「そのことを世間が知りたがっていることは分かっている。しかし、私は本当に何も知らない。真実を知っているのはショウヘイとイッペイだけだ。だが、イッペイがずっと1人でギャンブルをしていたことが本当だと言うのなら、ほぼ24時間、一緒に過ごしていた親友に罪を隠すことができるだろうか? 2人は切っても切れない関係だったんだ。一体、どうしてショウヘイ・オオタニは自分の口座から1700万ドルが消えていくのを気に留めないでいられたのか」

 さらに「私はショウヘイがギャンブルをしていないと心から信じている。だが、彼はイッペイの弱みをある程度は知っていたと思う」と断言するボウヤー被告は「ただ、あそこまで深刻な問題だとは思っていなかったかもしれない」と論じた。

 また、今年10月3日に判決が言い渡される予定となっている自身について「人々にサービスを提供するビジネスマンだった」と説くボウヤー被告は、スポーツ業界に蔓延るギャンブルの危険性に警鐘を鳴らしてもいる。

「彼らは競争心が強い。しかし、結局、どうやって感情をコントロールするのかを知らない。こうしたことで人生を台無しにしてしまう選手や関係者がいるのを見るのは本当に残念でならない。ギャンブルには大きな問題がある。彼らはすぐに解決策を見つけなければならない」

 大谷の好感が持てる盟友として、お茶の間でも愛されていた水原被告。日本でも知名度を高めていた名通訳だけに、そのショックは今もくすぶっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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