伊東勤氏 巨人は走塁でもミス...何度も来た流れを自ら手放した

2025年4月14日(月)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人3—5広島(2025年4月13日 マツダ)

 【伊東勤 視点】巨人に何度も流れが来ていたが、自ら手放してしまったような試合だった。

 攻撃では4回、暴投で同点とし2死一、三塁の場面。勝ち越しを狙ってベンチは重盗を仕掛けた。一塁走者・坂本がスタートし、捕手の石原が二塁送球。三塁走者のヘルナンデスがスタートを切るのを見た遊撃手・矢野は、二塁の前に出て捕球し本塁送球した。間一髪アウト。2死でもあり、三塁走者は捕手が投げた瞬間、イチかバチかでスタートを切らなきゃいけない。だが一瞬、三塁方向に戻るしぐさをしてスタートが遅れた。送球を投手がカットする可能性を考えたのかもしれないが、この“判断ミス”で勝ち越すことができなかった。

 守りでは5回2死二塁で小園の中前打をヘルナンデスが後逸。本塁で刺せると思い、前進してきたが打球が弾んですり抜けた。右翼手・若林もカバーが遅れ、小園が一気に生還。7回は小園の左前の飛球にスライディングキャッチを試みた長野が捕球できず二塁打にした。遊撃手の泉口が少し追いすぎたようにも見えたが、日頃守っていない長野との連係の問題かもしれない。

 阿部監督が目指すのは1点の攻防で競り勝ち、リードを保って終盤に逃げ切る野球。今のままでは強力リリーフ陣も生きてこない。(スポニチ本紙評論家)

スポーツニッポン

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