巨人・戸郷翔征が志願の2軍登板&志願の続投で6回3安打無失点「誠司さんは励ましながらやってくださったので、いい自信になった」

2025年4月19日(土)6時0分 スポーツ報知

ジャイアンツタウンスタジアムのイースタン・西武戦で先発した戸郷(カメラ・小林 泰斗)

◆イースタン・リーグ 巨人5—3西武(18日・Gタウンスタジアム)

 巨人の戸郷翔征投手(25)が、18日のイースタン・リーグの西武戦(Gタウン)で2軍降格後初登板した。志願のマウンドで、「メリハリ」をテーマに6回71球、3安打無失点と好投。この日、バッテリーを組んだ小林や久保巡回投手コーチからの教えを胸に、早期復活を目指す決意を明かした。

 Gタウンの歓声を受け、戸郷は新たな気持ちでマウンドに立った。初回、先頭打者を最速147キロの直球で遊ゴロに打ち取ると、仲三河をフォークで遊飛、栗山をスライダーで投ゴロ。わずか8球で料理した。降格後初の登板で6回71球、3安打無失点。「いろんなことを確認しながら投げたけど、ここ3試合全部打たれていたので、ゼロに抑えて結果を求めようと思ってやっていました」と、まずは無失点にこだわったことを明かした。

 志願の登板だった。11日の広島戦(マツダ)では3回1/3を投げ、10安打で自己ワースト10失点。開幕3試合で0勝2敗、防御率11・12で2軍降格となった。悪夢のマツダから中6日。「この1週間いい期間を過ごせた。ファームでは振り切ったことができるので」と2軍戦先発を志願した。5回がメドだったが、「ある程度、長いイニング行きたかった」と6回の続投を志願。最速は147キロ止まりで奪三振は1だったが、「ゼロに抑えること、引くところは引く、行くところは行く『メリハリ』をしっかりつけることを一番(のテーマ)に置いていた」と収穫を口にした。

 復活に向け、周囲の声に耳を傾けた。降格後は久保巡回投手コーチとマンツーマンで練習。「(体が)前に行きすぎて開きが早かったり、癖の部分など指摘をもらった」と多くの発見があった。この日、バッテリーを組んだ小林からは「(足を)踏み出していくまでの過程で、タメがない時はボールが抜けたり、いい球が来ていない。一つタメがあると強いボールが来ていた」と指摘を受けた。

 「当たり前にできていたことができなくなっていた。いいボールも引き出してくださって、誠司さんは励ましながらやってくださったので、いい自信になった」。周囲に感謝しながら自分自身を見つめ直す有意義な時間になっている。

 1軍では山崎や井上らが「戸郷さんの分まで」と帰りを待ちわびながら役目を全うしている。「僕の名前を出してくれて救われますし、伊織さんも温大にしても引っ張ってくれている。帰って僕自身もいい投球を見せられれば」。エースらしい投球を取り戻し、必ず最前線の舞台に戻る。(水上 智恵)

スポーツ報知

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