池羽陽向が平常心でつかんだ2勝目 海外修行の効果実感「やってきたことは間違いじゃなかった」
2025年4月17日(木)16時11分 ALBA Net
池羽陽向がツアー通算2勝目を手にした(撮影:藤井孝太郎)
<マイナビネクストヒロインゴルフツアー CRÉATION DREAM CUP 最終日◇16日◇葉山国際カンツリー倶楽部 (神奈川県)◇6194ヤード・パー72>
マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第2戦は池羽陽向がトータル4アンダーで逃げ切り、優勝。オーストラリアツアーから帰国後、同ツアー自身初戦で2023年以来の通算2勝目を手にした。
「楽しく平常心でラウンドしていたら、それが優勝につながった。バクバク手が震えるような緊張とかがなかったので、あまり実感が湧いていない」と振り返る。初優勝を挙げた2年前は緊張で頭が真っ白だったが、この日は落ち着いたプレーを続けた。
16番ではこの日初ボギーを喫したが、17番115ヤードのパー3では左からフォローの風が吹く中、ピン横1メートル弱につけるスーパーショットでバーディを奪取。「目の前の一打に必死だったんですけど、今思ったらあれが大きかった」と優勝を決める一打となった。
最終18番、中盤から猛チャージをかけた佐渡山理莉がバーディパットを沈めたため、池羽がパーパットを決めないとプレーオフになる展開。「3パットは良くないから、寄せにいこうぐらいしか考えていなかった」とここでも冷静さを保った。70センチのパットを決めて軍配が上がった。
「最近、ボギーやダボを打ったりしても『あと何個バーディ取れるな』ってポジティブなことを考えるようにしている」。前半で叩いたダブルボギーも次のホールで取り返した。「海外の選手にもまれて、今までやってきたことは間違いじゃなかったと思えた」。オーストラリアツアーで培ったマネジメント力とメンタル面の成長を実感した。
今大会では強風が吹く難コンディションで耐えるゴルフが続いたが、次の目標は「伸ばし合いで優勝争いができたら。周りの選手と一緒に、見てくださる方がワクワクするような試合をしていきたいです」と意気込む。さらに強くなった22歳は、新たなプレースタイルでファンを魅了していく。(文・小池文子)
<ゴルフ情報ALBA Net>