新井大輝のシュコダが圧勝。2020年王者、4年ぶりの全日本ラリー総合優勝果たす/第2戦唐津
2024年4月17日(水)10時36分 AUTOSPORT web

4月13日(土)から14日(日)にかけて、佐賀県唐津市を中心にJRC全日本ラリー選手権第2戦『ツール・ド・九州2024 in 唐津』が行われ、新井大輝/松尾俊亮組(Ahead Skoda Fabia R5)が2024年シーズン初優勝を飾った。
開幕戦ラリー三河湾からひと月以上のインターバルを置いて開催された今大会は、初日のレグ1に6つのターマック(舗装路)ステージ、最終日となるレグ2も同じく6本のターマックステージが用意され、計12本のスペシャルステージ(SS)で争われる予定だった。しかし最終SS12は計測機器の故障によりステージキャンセルに。このためSS11までの走行結果にて総合のリザルトが確定している。
先日、開胸手術の成功を報告したディフェンディングチャンピオン、ヘイキ・コバライネン不在のなか始まった今大会はSS1から新井が躍動した。オープニングステージで、世代違いのシュコダを駆る福永修(OSAMU焼肉ふじ☆CTE555ファビア)を11.5秒引き離してトップに立つと、続くSS2では実父の新井敏弘(SUBARU WRX S4)を7.1秒差で下し連続ベストをマーク。午前中最後のSS3も制し日中のサービスを前にして後続に25秒以上のマージンを築いた。
午後に入るとマシントラブルにより後れを取っていた勝田範彦(GR YARIS Rally2)が本来のペースを取り戻し、今大会初のステージウインを飾るとともにスバルの新井を逆転して総合3番手に浮上する。勝田はSS5で2番手タイムを記録し福永もパス。これで総合2番手に浮上したが、SS5とSS6を制した新井大輝との差はこの時点で40.2秒となっていた。
レグ1で大きな貯金を稼いだ新井はこのギャップを有効利用しつつ、最終日もSS9とSS11でベストタイムをマークしながら余裕の勝利。王座を獲得とした2020年シーズンの唐津以来となる総合優勝を果たした。コドライバーを務めた松尾にとっては全日本ラリー初参戦・初優勝となっている。
新井/松尾組に続いたのは開幕戦を制した勝田だ。その差は40.4秒だった。総合3位には福永が入り第1戦と同じ顔ぶれが表彰台に並んだ。スバルの新井は総合4位フィニッシュ。開幕戦と同様にコバライネンの代役としてAICELLO速心DLヤリスRally2をドライブした田口勝彦が5位となった。JN-2からJN-6の各クラスウイナーは下記表のとおりだ。
全日本ラリー選手権の次戦は第3戦『久万高原ラリー』。愛媛県久万高原町が舞台となるターマックラリーは、4月25〜17日に開催される。
■2024年全日本ラリー選手権第2戦ツール・ド・九州2024 in 唐津 順位結果
Pos. | Driver・Co-Driver | Machine | Time |
---|---|---|---|
総合優勝 | 新井大輝/松尾俊亮 | Ahead Skoda Fabia R5 | 55’52.7 |
総合2位 | 勝田範彦/木村裕介 | GR YARIS Rally2 | 56’33.1 |
総合3位 | 福永修/齊田美早子 | OSAMU焼肉ふじ☆CTE555ファビア | 56’59.1 |
JN-2優勝 | 三枝聖弥/船木一祥 | 名古屋スバル ラック DL WRX | 58’42.9 |
JN-3優勝 | 長﨑雅志/大矢啓太 | NTP NAVUL GR86 | 59’59.8 |
JN-4優勝 | 高橋悟志/箕作裕子 | ミツバWMDLマジカル冷機スイフト | 59’58.3 |
JN-5優勝 | 河本拓哉/有川大輔 | DL・クスコ・WM・TWR・OTSデミオ | 1h01’02.3 |
JN-6優勝 | 天野智之/井上裕紀子 | TRT・DL・アクアGR SPORT | 1h04’14.6 |
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