早くも2軍落ちの中日・石川昂弥、「4番に必要なことを教えたのか?」識者が疑問視...計画的でないと「選手にとって迷惑」

2025年4月17日(木)17時21分 J-CASTニュース

プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が2025年4月16日にユーチューブを更新し、中日・石川昂弥内野手(23)の処遇に関して私見を述べた。

「中日の4番として、『君はどういうものが必要なのか?』」

石川は開幕から「4番・サード」で13試合連続スタメン出場を果たすも、首脳陣の期待に応えることができなかった。

打撃不振が続き、打率.160、3打点、本塁打はゼロ。2軍での調整を目的に、12日に出場選手登録を抹消された。チームの主軸である4番打者が、開幕からわずか13試合で2軍落ちとなった。

石川が登録抹消されてからは、3試合連続で細川成也外野手(26)が4番に起用され、チームは2勝1敗となっている。

4番打者が開幕から13試合で2軍落ちした事実に、高木氏は「4番として必要なことをちゃんと教えたかどうか」と球団に対して疑問を投げかけ、次のように続けた。

「ただ漠然と『打てなかったら代わるよ』とか、漠然すぎる。そんなことは当たり前のことじゃないかと。そうではなくて、中日の4番として、『君はどういうものが必要なのか?』ということを、宿題として与えたかどうか。貴賓が必要だとか、リーダー的な存在を望んでいるとか。いろいろな条件があると思うが、そういうものを石川昂弥が分かるように説明して起用したのか」

そして、立浪和義監督(55)に代わり、今シーズンからチームを指揮する井上一樹監督(53)に言及した。

「打順に対する意識付けをしっかり持たないといけない」

「プロの世界だから結果がすべてだが、結果が出ていないものに対して、4番を任せるということは、それなりの資質を感じて、魅力も感じて、地元(出身)の4番を育てたいという理想はあったでしょう。井上監督の理想と、石川というのは全然違ったわけよね。そこはちゃんと伝えてあげるべきだなと思う」

スポーツ紙の報道によると、井上監督は石川を2軍に落とした経緯について、「首脳陣として4番と決めてスタートして、やっぱりチームがうまいこと回らない。であれば2軍で出直してこいという方がいいかな、という形です」などと説明したという。

このような状況を踏まえ、高木氏は「物事には歴史がある」と切り出し、次のように持論を展開した。

「立浪監督政権のときに、石川をどういうふうに育てたかという歴史がある。井上監督がすぐに4番だといっても、『俺、4番の教育を受けていないよ』みたいなことがある。打者にはそれぞれ役割がある。その教育をしっかりしてあげないと、ただ漠然と野球をやって、(バットを)強く振れるようになって、そんなことは誰だってできる。強いチームを作るというのは、打順に対する意識付けをしっかり持たないといけないということ」

さらに、こう続けた。

「やり方はいろいろあるが、計画的にやらないと、ただ行き当たりばったりで、監督が代わったから『はい、4番です』とか、それは選手にとってすごく迷惑な話。球団もそこらへんのフォローをしてあげないといけないと思う」

3年連続最下位からの脱却を図る中日。今シーズンは16日時点でリーグ5位につけており、今後は上位浮上を目指していく。

J-CASTニュース

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