巨人のショートの「5」はレギュラーをようやく手にしてから、最終的にたどりつく“ゴール”…背番号物語
2025年4月20日(日)6時0分 スポーツ報知
1989年、プロ10年目で初の満塁本塁打を放った岡崎郁
黒江が7年、河埜が8年、岡崎が9年、そして現在の門脇と「5」は遊撃の番号と言える。
ただ、黒江は「67」を4年つけた後。河埜も「61」を4年、「29」を5年背負った後。岡崎も「45」を8年つけた。門脇の「35」が1年だったことが異例と感じられるほど、このショートの「5」はレギュラーをようやく手にしてから、最終的にたどりつく“ゴール”の意味に見える。
同じく遊撃のイメージがある「2」は広岡が入団当初から13年つけ、元木も12年と長かったことが、番号が醸し出す雰囲気の違いになっている。
最長は岡崎の9年。岡崎と言えば、1990年の西武との日本シリーズで個人としては敢闘賞を受賞したが、連敗を喫したことで「野球の質が違った。私の野球観が変わった」と敗者として名セリフを残したことが有名。「5」を背負った主力ならではの言葉だった。