岩井明愛は今季2度目の惜敗に涙も… 前回と違う“価値ある”2位

2025年4月21日(月)12時16分 ALBA Net

岩井明愛は今季2度目の惜敗も…。大きな“収穫”があった(撮影:ALBA)

<JMイーグルLA選手権 最終日◇20日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>

首位タイで迎えた最終18番。岩井明愛の2打目は、やや左足下がりの右ラフから残り148ヤードだった。「きょうは飛んでいたので、(下の番手の)9番アイアンで打った。めちゃくちゃいいショットだったけど、やっぱりフライヤーした」と奥のラフにこぼれた。


アプローチはオーバーして、返しのパットは3メートル。丁寧にラインを読んで打ったが、わずかに右を抜けてボギーとなり、優勝には1打届かなかった。

最終日を首位で迎え、最終組に入った。ショットが左右に散る場面もあったが粘り強く耐え、首位と2打差で折り返し。2つのバーディを奪い、リーダーボードで状況を確認して迎えた16番パー5では、スーパーショットも飛び出した。ティショットが右に曲がり、木がジャマな状況。グリーン左には池が広がっていた。キャディからは“刻もう”という提案があったが、岩井は6番アイアンを手に取り、力強いフェードで2オンに成功した。

「イチかバチかのショットでしたけど、うまくいって良かった」。これをバーディにつなげて首位に並んだが、最後に痛恨のボギーを喫した。「あそこで決められる選手になりたい」。アテストエリアでは悔し涙を流し、気持ちの整理に時間を要した。

「優勝争いに加わる回数を多くしていきたい。その分、負けてしまうこともあるかもしれないけど、今はたくさん優勝争いを経験して、少しずつ慣れていければいいかなと思います」

スポンサー推薦で出場した2月「ホンダLPGAタイランド」でも4打差を追って最終日最終組を回ったが、「61」のチャージも実らず2位に終わった。今季2度目の1打差惜敗。ただし、今回の“2位”は前回とは大きく意味が異なる。

前回は推薦出場で予選落ちのない試合だったため、優勝以外ではポイント(pt)を獲得することができなかった。好成績を収めたのにもかかわらず、獲得ptは“ゼロ”。今大会前のCMEグローブ・ポイントランキングは、日本勢最下位の114位だった。

だが、今回は2位の320ptを獲得し、ランキングは23位まで急浮上。5月1〜4日の「ブラックデザート選手権」終了後に行われるリシャッフル(出場優先順位の見直し)突破はもちろん、80位までのシード権獲得へ大きな一歩となった。

24日(木)にはメジャー今季初戦の「シェブロン選手権」が開幕する。「すぐにリベンジできる舞台がある。自分のプレーをしながら、悔しさをぶつけたい。テレビに映れるような位置でプレーをしたいし、(双子の妹の)千怜と一緒に頑張ります」。少し赤みがかった目で力強く見据えた。(文・笠井あかり)


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