岩井明愛 18番ボギーで再び1打差に泣き2位...次戦メジャーで「悔しさぶつける」
2025年4月22日(火)4時0分 スポーツニッポン
◇米女子ゴルフツアーJMイーグルLA選手権最終日(2025年4月20日 米カリフォルニア州 エルカバレロCC(6679ヤード、パー72))
首位タイから出た岩井明愛(22=Honda)は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算20アンダーとしたが、1打及ばず2位となり、米ツアー初優勝を逃した。2月のホンダLPGAに続いて2度目の1打差2位。イングリッド・リンドブラト(25=スウェーデン)が21アンダーで制した。山下美夢有(23=花王)も3位に入るなど日本勢は開幕から8試合連続トップ10入り。24日開幕のメジャー初戦シェブロン選手権(テキサス州)での活躍にも期待が高まる。
首位に並んで迎えた18番。第2打はグリーン奥にこぼれた。アプローチは傾斜を下りカップをオーバー。決めればプレーオフに進める3メートルのパーパットが外れると、岩井明は悔しげに天を仰いだ。
ホールアウト直後はしばらく放心状態だった。スコア提出所から10分以上出てこられず、腫らした目を隠すようにサングラス姿で取材に応じた。「凄く悔しい。18番のパーパットはめちゃめちゃしびれた。入れ切れなかったのが自分の弱さ。あそこで決められる選手になりたい」と気丈に話した。
最終組でスタート。序盤のチャンスを逃して後退した後も7番、11番とパー5で稼いで食らいついた。16番パー5ではティーショットを右に曲げて球がカート道で跳ねてラフへ。前方に木が立ちふさがるピンチに見舞われたが、6Iでスライスをかけて2オン。30メートルのイーグルパットをきっちり寄せてバーディーで首位を捉えた。しかし最後の最後で痛恨のボギーを叩いた。
双子の妹・千怜とともに今季から米ツアーに本格参戦。初めての2位だった2月のホンダLPGAは最終日に61を出して笑顔ものぞいたが、4戦で2度目となる今回は最後に競り負けた。「世界のレベルの高さを感じたし、優勝争いに加わったことがうれしい。負けることもあるけど、今はたくさん優勝争いを経験して少しずつ慣れていければいい」と前を向いた。
この日の会見では英語で答えるなど環境にも適応している。平均スコア(68・14)は2位につけ、平均パット数(1・70)が10位、パーオン率(79・37%)が11位。新人賞レースでは1位の竹田、2位の山下を追う3位で米ツアーでの存在感は増している。
次戦はメジャー初戦シェブロン選手権。「すぐリベンジできる舞台があるので、悔しさをぶつけたい」と雪辱を誓った。