ジャンボの弟子・２２歳池羽陽向が涙の初メジャー切符「５人に入れると思ってなかった」

全米女子オープン予選を通過した池羽（右）と長沢

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　女子ゴルフのメジャー、全米女子オープン選手権（５月２９日開幕、米ウィスコンシン州エリンヒルズ）の日本地区予選が２２日、千葉県房総ＣＣ房総の２コース（ともにパー７２）で行われ、男子ツアー９４勝の尾崎将司（７８）に師事する池羽陽向（２２）＝フリー＝が初のメジャー切符を獲得した。

　涙があふれた。池羽は第１ラウンドの１１番から３連続バーディーを奪うなど４アンダー。１２９人中２位で本戦切符をゲットした。過去に２度予選落ちし「（通過する）５人に入れると思ってなかった。うれしい」と感無量だった。

　高１から尾崎に師事。１５２センチと小柄な池羽は「飛ばない方なので『とにかく振れ！　振れ！』と言われた。今日も迷わず振った」と胸を張った。前週のＫＫＴ杯バンテリンレディスで初優勝した佐久間朱莉（２２）＝大東建託＝に続き、ジャンボ門下生がまたも師匠に朗報を届けた。

　昨年、５度目の挑戦となったプロテストは２次予選で落ちた。「ゴルフをやめようかな」とも考えたが、友人の勧めで今年１〜３月にオーストラリアツアーに挑戦。ランク５位で来季シード権を得た。「英語は全くだけど、自分らしく頑張りたい」。海外経験を武器に米国でも活躍を誓った。（星野　浩司）

　◆池羽　陽向（いけば・ひなた）２００２年７月１６日、栃木・小山市出身。２２歳。ゴルフは父の影響で３歳から。宇都宮文星女子高１年時に「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」に入門。２３年９月のマイナビネクストヒロインツアー・ＰＩＭレディーストーナメントで初優勝。プロテストは昨年まで５度挑戦も不合格。２５年はオーストラリアツアーに参戦。得意クラブはパター。家族は両親と妹２人。身長１５２センチ。

　〇…１７歳アマの長沢愛羅が海外メジャー初切符を得た。２アンダーで並んだ木村葉月、藪下真衣とのプレーオフを１ホール目で制し「すごいうれしい」とはにかんだ。山梨県出身で、男子プロの長沢稔（３７）、長沢奨（２７）を叔父に持ち、ショット精度を武器に２２年の日本ジュニアゴルフ選手権を制覇。全米女子オープンはテレビで見たことがなく「遠い存在。不安ばかりだけど、いい経験になれば」と意気込んだ。