ソフトバンク・周東 左膝不安も「なりふり構っていられなかった」小久保監督の起用に応え超美技で救った
2025年4月21日(月)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク3-1西武(2025年4月20日 ベルーナD)
手負いのチームリーダーが心の底から叫んだ。ソフトバンクの中堅・周東は2点リードの9回1死、フェンスにぶつかりそうになりながらスーパーキャッチ。そして胸を叩き仲間を鼓舞するように、雄叫びを上げた。
「出るなら最後まで出る気持ち。守備も練習から動けてはいた。出てる以上はやる」
昨年11月に手術した左膝に違和感を訴え、18日の西武戦から2試合欠場していた。この日も出場は微妙だった。小久保監督が振り返る。「今日まで休ませたかったけど、なりふり構っていられなかった。2人で話して、今日は使おうということになった」。無理を押しての出場となったが、選手会長は痛がるそぶりなど見せない。
3試合ぶり「1番・中堅」で先発出場し、3回1死、一塁走者として2番・今宮とランエンドヒットを成功させ一、三塁とし、栗原の決勝打を演出した。2試合休んだものの、4回に右前打し、開幕からの連続試合安打は「17」と本多雄一(1軍内野守備走塁兼作戦コーチ)の持つ球団記録「19」まであと2。9回にバント安打を決めて今季7度目のマルチ安打も達成した。
「試合後の膝の状態は悪くない。今後も様子をみながらになりますね」と周東。打率はチームトップ・308。背番号23がいるのといないのでは、得点力に大きな差が出る。