野尻智紀が通算9回目、鈴鹿では自身初となるPP獲得。ランキング2位の平川亮は12番手に【SF第3戦予選レポート】

2022年4月23日(土)16時44分 AUTOSPORT web

 4月23日、2022年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦の公式予選が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、野尻智紀野尻智紀(TEAM MUGEN)が第2戦富士に続く今季2度目のポールポジションを獲得した。2番手、3番手には山下健太とサッシャ・フェネストラズのKONDO RACINGの2台がそろって続き、チームの好調さを披露する結果となった。


 午前中に比べて上空の雲の量が増えた鈴鹿サーキット。穏やかな風と、気温24度、路面温度31度というコンディションのもと、予選Q1のA組の10分間のセッションは15時10分からスタートした。


 このセッションで出走したのは、サッシャ、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、笹原右京(TEAM MUGEN)、国本雄資(KCMG)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、佐藤蓮(TEAM GOH)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)の10名。


 コースチェックラップを終えた各車は、残り時間が4分を切ったあたりから計測に入り始める。まずは山本がアタックラップの中では先頭でコントロールラインをくぐり、1分37秒352のターゲットタイムをマーク。続いてアレジが1分37秒846で2番手に入ったが、各セクタータイムで山本を上回ったフェネストラズが1分36秒914をマークして逆転トップに立つ。


 さらに、坪井が1分36秒944で2番手に続き、上位2台が1分37秒を切る速さを見せた。国本が1分37秒329で3番手につけ、今季初のQ2進出を決めたものの、笹原のアタックラップを妨害したとして審議がかかり、セッション後に裁定が下ることに。


 その後、平川が5番手、大嶋が6番手のタイムをマーク。大嶋も久々のQ2進出なるかと思われたが、最後に牧野が1分37秒502で5番手に滑り込み、惜しくもノックアウト。第1戦ウィナーの平川は6番手にドロップながら、ぎりぎりでQ2進出を果たした。大嶋、佐藤、アレジがノックアウト。アタックラップで国本に引っかかってしまい仕切り直しを余儀なくされた笹原がタイムを伸ばせず最下位となった。


 5分のインターバルで、Q1 B組の10分間のセッションがスタート。こちらには、午前中のフリープラクティスでトップタイムをマークした野尻をはじめ、山下、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(KCMG)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、松下信治(B-Max Racing Team)、三宅淳詞(TEAM GOH)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)の11名が出走。


 B組も最初にアタックに入ったのはTCS NAKAJIMA RACINGの大湯。1分37秒450で暫定トップに立つが、その後ろでセクター1だけで大湯を0.4秒も上回ってきた野尻が1分36秒957をマークして大湯を逆転。続いて三宅が1分38秒108で3番手につけるが、阪口、大津、山下らが続々とタイムを更新し、大湯と三宅の順位が後退していく。


 松下が1分37秒308で4番手、さらに小林が1分37秒207でこれを上回り、三宅はノックアウトゾーンへ。最後に宮田が1分37秒060で山下に続く3番手に滑り込み、ここまで6番手に踏みとどまっていた大湯も7番手へドロップ。福住、関口、阪口、三宅の5名がここで予選終了となった。


 15時45分からQ2がスタート。野尻と山下は開始早々にチェックラップに向かうが、残る9台はピットで待機し、残り時間が5分を切ったところから続々とコースイン。タイヤのウォームアップに入っていった。野尻はタイヤを履き替えてすぐさまコースイン。計測2周目でアタックに入っていった。Q1でもセクター1から速さを見せていた野尻だが、Q2ではさらに自己ベストを0.2秒削り、1分36秒352をマーク。堂々のトップに立った。


 続く国本は、セクター3で野尻を上回るタイムを出したものの、1分36秒626で届かず暫定2番手。さらに牧野、小林が続いていった。坪井が1分36秒910で小林を上回り4番手へ。松下、平川は1分37秒を切ることができず5、6番手に並んだ。


 野尻同様にチェックラップを行った山下は、野尻とタイミングを変えてコースインしアタック。1分36秒427までタイムを削ってきたが、0.075秒野尻には届かない。続く宮田はシケインでブレーキロックしてしまいタイムロスで3番手に。最後にコントロールラインを通過したフェネストラズは1分36秒535で宮田を上回ったものの、チーム名と山下には0.1秒届かず3番手。宮田、国本、牧野というトップ6に。そして第1戦ウイナーの平川は12番手という結果となった。


 Q1、Q2と完ぺきなアタックを披露した野尻は、今季2度目、通算9度目のポールポジション獲得。意外にも鈴鹿では初のポールポジションとなった。第3戦の決勝レースは、明日4月24日の14時30分にスタートする予定だ。

2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 野尻智紀(TEAM MUGEN)
2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 野尻智紀(TEAM MUGEN)

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