ドジャース・大谷の「デコルテポーズ」誕生秘話 ミーティングでデータ紹介中にCM挿入→ナイン大ウケ

2025年4月23日(水)1時30分 スポーツニッポン

 ドジャース・大谷翔平投手(30)の活躍をさまざまな角度から取り上げる月1回の大好評企画「Monthly Shohei」は8年目に突入する。開幕序盤からチーム内で、大谷がCM出演する化粧品大手「コーセー」のスキンケアブランド「DECORTE—コスメデコルテ」の決めポーズが流行。チームの一体感を示す「デコルテポーズ」の舞台裏に迫った。(取材=柳原 直之)

 公の場で初めて披露されたのは、2日のブレーブス戦だった。大谷が自身のボブルヘッド人形配布日に、サヨナラ3号ソロ本塁打。本塁で待ち構えたベッツやロハスに促され、目元で右手の人さし指と親指を左から右にスライドさせて、喜びを分かち合った。

 きっかけはその日の試合前の打者ミーティングだった。アシスタント・コーディネーターのコール・フィネガン氏が相手投手のデータ紹介中に、大谷の「デコルテ」CMを挿入。決め顔でウインクする姿にミーティングは爆笑に包まれたといい、ロハスは「翔平がその日にサヨナラ本塁打を打って自分でそのポーズを決めたから、僕たちもマネしたんだ」と説明した。翌3日から全選手が塁上で「デコルテポーズ」を披露するようになり、マンシーは「良いCMだね」と語り、E・ヘルナンデスは「ナイスだ。これから続けていくよ」と笑顔。7日のナショナルズ戦後に大谷も「いじられて盛り上がる分にはいいんじゃないかなと思う。それができるということはたくさん皆が打っている証拠。良い雰囲気だと思う」と喜んでいた。

 米メーカー「ROTOWEAR」はすぐに「スキンケア・スワイプ」という商品名でTシャツを販売。12日のカブス戦前にはチームが練習で着用し、今も着回されている。さらに、14日のロッキーズ戦で大谷が5号ソロを放った際には、ドジャースタジアムの右翼大型ビジョンで同CMで自身がポーズを決める箇所が連続で放映される演出まで登場した。

 23年3月から大谷をブランド広告モデルとして起用するコスメデコルテの担当者も「弊社のCMで採用させていただいたポーズが、ここまで話題になっていることに大変驚いております」と戸惑いつつ「チーム内のムードづくりに少しでも貢献できているのであればうれしく感じます」と歓喜。同社特設サイトのアクセス数は前週までの平均と比較して約10倍に急増し、対象商品(リポソーム美容液)の売り上げも同約1・7倍に増加したという。

 3月14日から放映される同CMのコンセプトは「肌を満たす。自分が満たされる」。19日にSNSで第1子の長女誕生を報告した大谷は、チームの一体感を表す「デコルテポーズ」で、ワールドシリーズ連覇へ突き進む。

 ≪こんなセレブレーションありました≫

 ▽サイレントトリートメント 18年4月3日。本拠デビュー戦でメジャー1号を放ち、ベンチに戻ると誰からも見向きもされず、両手を広げてアピール

 ▽カウボーイハット 22年のホームランセレブレーション。チームの選手が本塁打するたびに星のシールが増加

 ▽Good Vibes 2種類のハンドサインで人さし指と親指を曲げる「G」と、ピースサインの「V」。「Good Vibes(良い雰囲気だ)」の意味

 ▽兜(かぶと) 23年のホームランセレブレーション。鹿児島の甲冑(かっちゅう)工房・丸武の製作で前年のハットからグレードアップ

 ▽ヒップロック 出塁時、ベンチに向かって両手を頭上に上げ、片足立ちで体をひねる。元ネタはチームのウオーミングアップのメニュー

 ▽フュージョン 漫画「ドラゴンボール」の有名ポーズ。作者の鳥山明さん死去後に追悼するように披露

 ▽ひまわりの種シャワー 24年のホームランセレブレーションに定着し、今季も継続中。主にT・ヘルナンデスがひまわりの種を投げて祝福する

 ▽ヘッドバンプ 安打後に、前一塁コーチのクレイトン・マッカラー氏(現マーリンズ監督)とヘルメットをコツン。今季はクリス・ウッドワード一塁コーチと継続

 ▽アンチェインポーズ 元ネタは大谷が愛読する漫画「グラップラー刃牙」に登場するミスター・アンチェインこと、ビスケット・オリバのポーズ

 ▽デコピンポーズ 両手の甲を見せながらぶらつかせて舌を出す。昨夏から大谷が始めロハスらへ流行

 ▽ペッパーミル 23年のWBCで侍ジャパンにヌートバーが持ち込み、選手の間ではやると社会現象に発展。「流行ポーズ大賞2023」の大賞に

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