新潟 ケガから復帰の新井がJ1仕様へ肉体改造 高い強度でショートカウンターの起点に

2025年4月23日(水)4時25分 スポーツニッポン

 J1新潟はオフ明けの22日、聖籠町のアルビレッジで26日のアウェー柏戦に向けて練習を再開した。右太腿裏のケガから練習に完全合流したMF新井泰貴(27)は、J1仕様の強度を手に入れようと肉体改造に励んでいる。ゴールに直結するショートカウンターの回数を増やすため、高い強度で積極的にボールを奪いにいく。

 ケガで3週間ほど離脱していた新井が、いよいよエンジン全開だ。この日は2対2やミニゲームなどの高い強度のメニューもこなし「今は怖さはなく、100%で臨めている。試合に向けていい準備をしたい」と柏戦での約1カ月ぶりの公式戦復帰に意欲を示した。

 第6節の町田戦後の3月下旬に練習で右太腿裏を痛めた。「プロに入って3週間以上(チームを)離れたことはなかった」と6年目で初の長期離脱。しかも3戦連続で先発出場を果たしていただけに「もどかしい時間だった」と振り返る。

 初めてのJ1の舞台で連続出場し、強度が高い町田を相手にした後の筋肉系の故障。「強度の高さが影響したのは否定できないし、自分に足りないところだった」と言う。ボール奪取力と運動量を武器にJ3からJ2を経てステップアップしてきたボランチだが、J1でも特長を発揮するための体づくりを始めるきっかけになった。リハビリ期間中から筋力トレーニングのメニューを見つめ直して取り組んでいる。

 リハビリ期間はプレー面でもチームメートや対戦相手を研究し「どんどん盗みたい」と吸収してきた。その一人が定位置を争うMF星。第9節の神戸戦では星のボール奪取からショートカウンターが発動し、決勝点に。「起点にボランチがなったのは刺激。自分もそういうプレーをやらないといけない。体現したい」と誓う。特に平均ボール保持率がリーグ1位で、最後尾からつなぐ柏にはショートカウンターが有効。期待がかかる。

 バージョンアップした姿を見せるためにも、まずは公式戦復帰を目指す。「(チームに)戻ってきて、一からの競争。早くピッチに立てるようにやっていきたい」。泥くさい仕事をいとわないレフティーが、先発奪取へ走り続ける。(西巻 賢介)

 ○…3月25日の練習中に左目をケガしたFW太田も、先週から練習に部分合流。この日はシュートがあるメニュー以外はこなし「思ったより体が動く」と語った。ボールが当たってまぶたや眼球から出血。しばらくは視界が悪く、車も運転できなかった。完治まで約2カ月だが、近日中の検査結果次第で試合にも出られるという。練習では選手から目をつつくようなしぐさでからかわれ「いじってくれるのはいい。そこまで回復したということ」と笑顔を見せた。

スポーツニッポン

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