J２札幌　長期離脱から復帰したＭＦ深井一希「体はいい感じ。大丈夫」…２５日のアウェー・大宮戦で連勝目指す

ドリブルを切り返す深井

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　Ｊ２北海道コンサドーレ札幌ＭＦ深井一希（３０）が、“正念場”を乗り切るために力を尽くす。１７位の札幌は２３日、アウェー・大宮戦（２５日）に向け、宮の沢で紅白戦などを行った。フルメニューを消化した深井は、前節の藤枝戦で後半３７分から昨年１０月５日のＧ大阪戦以来１９７日ぶりに出場し、２—１勝利に貢献した。２月に右太もも裏を肉離れと長期離脱からの復帰も「体はいい感じ。大丈夫」と反動がないことを強調した。

　大宮戦を皮切りに５月６日までの１２日間で４試合を戦う。４チームとも２３日時点で１０位以内と難敵との対戦が続く。深井は「ここで勝ち点をどれだけ取れるかが今年１年のターニングポイントにもなると思う」と重要度は理解している。勢いづけるための２位・大宮撃破へ「ボールを取った後にすぐ取られたり落ち着かないところがある。奪った後で確実に１本をつなげられれば、チームとして一度落ち着くことができる。そこは一番意識したい」とすべき役割を思い描いた。

　藤枝戦後、岩政大樹監督（４３）は深井の復活に「彼はすごいので…」と感極まった。その映像を見た深井は感謝の思いを強く抱いている。「いざとなったらバッと出てくる兄貴的な感じ」と慕う指揮官のためにも、今季２度目の２連勝をまずは果たす。（砂田　秀人）

　〇…札幌ＦＷ出間思努（１９）が初舞台に大きな刺激を受けた。２２日にＪリーグＵ—２２選抜として関東大学選抜と対戦。チームから唯一選出されて先発１トップを務めた一戦から２３日に帰札し「得点が欲しかったが、楽しくできたし、自分のストロングポイントの戦う姿勢は見せられた」と振り返った。若手に実戦機会を与えるべく、同戦は初開催された。今季公式戦４試合出場の出間は「自分にとってプラスのこと。日本全体に名前を売るチャンス。次回も選ばれるように頑張りたい」と実施を歓迎した。