【クイーンエリザベス2世C】洋芝でも中内田勢が仕上がりの良さ猛アピール!地元最強馬も不在で上位独占狙えるぞ
2025年4月24日(木)6時0分 スポーツ報知
プログノーシスはバネの利いた走りを披露
◆第51回クイーンエリザベス2世カップ追い切り(23日・シャティン競馬場)
【シャティン(香港)23日=ペン・角田晨、カメラ・高橋由二】JRA海外馬券発売対象の香港チャンピオンズデーG1・3競走(27日)に出走する日本調教馬の追い切りが行われた。現地で取材する角田記者は、メインのクイーンエリザベス2世C(芝2000メートル)に参戦するプログノーシス、リバティアイランドの芝コースにフィットした走りを「見た」。
力の高さを改めて確信した。クイーンエリザベス2世Cに挑む中内田厩舎の2頭が、シャティン競馬場の芝コースで仕上がりの良さをアピールした。どちらも近走は精彩を欠いているが、不安を一掃するような素晴らしい動きだった。
特に目を奪われたのが悲願のG1初制覇を狙うプログノーシスだ。単走馬なりでラスト2ハロン21秒2をマーク。全身を無駄なく使ったコンパクトな動きながら、バネのように伸び縮みする筋肉の躍動感は素晴らしいのひと言。前脚のさばきは実に力強く、芝をつかむと同時に体を前へグイッと推進させる。サイズ以上の大きさを感じさせ、体調の良さがヒシヒシと伝わった。騎乗した清山助手は「変わらず動きは良く、あとは無事に競馬へ向かえれば」と万全をアピール。今年初戦の金鯱賞は6着だったが、7歳になっても衰えは一切ない。
ドバイから転戦のリバティアイランドはやや体を小さく見せた印象だったが、走らせてみるとやはりいい。こちらは軽く仕掛けて最後の2ハロンが21秒2。小気味良く回転するピッチ走法は、洋芝への適性の高さを示している。片山助手も「馬がこの芝コースを理解しています」と3冠牝馬の完全復活へ自信をのぞかせた。
プログノーシスは23、24年の当レースで連続2着、リバティアイランドは昨年12月の香港C2着と、勝利へはあと一歩届いていない。ただ、今回はその3戦を全て制した地元香港の絶対王者ロマンチックウォリアーが不在。上位独占も狙える大きなチャンスだ。