【浦和競馬・しらさぎ賞(23日)】 フェブランシェ逃げ切りV
2025年4月24日(木)10時29分 スポーツ報知
フェブランシェは、逃げて5馬身差の圧勝で2つめの重賞タイトルをゲット
報知杯の第63回しらさぎ賞・S3は23日、浦和競馬場で牝馬10頭(マーブルマカロンは競走除外)が1400メートルを争った。1番人気に推されたフェブランシェ(吉原寛)が先手を奪い、後続の追撃を許さずツーシャドーに5馬身差をつけて逃げ切り優勝。東京シンデレラマイルに続く重賞2勝目を飾った。優勝馬にはプラチナC・S3(5月28日、浦和)とスパーキングレディーC・Jpn3(7月9日、川崎)への優先出走権が与えられ、関係者に報知杯と賞品が贈られた。
重賞2勝目
後続に影を踏ませず、フェブランシェが圧巻のスピードを見せつけた。好スタートから二の脚を利かせて、カレンチャンキーとの先行争いを制すると、向こう正面で後続との差をさらに広げる。3コーナーで昨年の覇者ツーシャドーが懸命に追い上げたが、直線で鞍上のゴーサインに応え、引き離してゴールを駆け抜けた。
東京シンデレラマイルに続き、報知杯での重賞2勝目に導いた吉原寛は「1400メートルでどれぐらいスピードを生かせるかと思ったが、自分のペースで淡々と運べて、セーフティーリードで直線を迎えられた。初の浦和で物見をするところもあったけど、しっかり脚を使ってくれました」と評価。「JRA馬相手でもひけを取らない走りができるし、ダートグレードでも結果を出せるように頑張りたい」とさらなる高みを見据えた。
同厩舎のマーブルマカロンがレース前に放馬のアクシデントで競走除外となったが、圧倒的1番人気に応えた走りに藤田輝調教師は「初の浦和コースに57キロでも勝ってくれて強かったですね。最後はまだ余裕がある感じでした」とたたえた。次走についてはスパーキングレディーCを視野に入れ、女王への階段を駆け上がる。
◆フェブランシェ 父リアルスティール、母マイティースルー(父クロフネ)。大井・藤田輝信厩舎所属の牝5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算14戦5勝(うちJRA10戦3勝)。総獲得賞金6827億9万000円(うちJRA3977万9000円)。主な勝ち鞍は24年東京シンデレラマイル・S3。馬主は(有)キャロットファーム。