前半と後半でまるで“別人”に 岩井明愛が5オーバーから劇的カムバック「気持ちが入り過ぎていた」
2025年4月25日(金)6時0分 ALBA Net
岩井明愛は地獄から天国のラウンドで、なんとかイーブンパーフィニッシュ(撮影:南しずか)
<シェブロン選手権 初日◇24日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
先週の「JMイーグルLA選手権」で優勝争いのすえ2位になった岩井明愛は、地獄から天国ともいえる一日を過ごした。前半を5オーバーで終えながら、後半に5つのバーディを奪うナイスカムバック。イーブンパーまで戻し、初日を終えた。
ラウンド後に受けた中継局WOWOWのインタビューでは、「前半はけっこう慌ただしかった。ショット自体は悪くなかったけど、ティショットが木にかかったり、ミスショットもあって」と、苦しかった序盤を振り返った。
大きなミスになったのが前半15番パー4。ティショットが左のクリークにつかまると、打ち直した3打目も右のラフへ。4打目もグリーンに乗らず、ラフから下りの面に向かうアプローチを打つと、それも寄せきることができずトリプルボギーを叩いた。さらに17番でもボギーを追加。大崩れしてもおかしくない展開だった。
しかし、折り返してからは、まるで別人に。「後半は切り替えて、ピンをさしていくショットがたくさん打てた。パットも入ってくれたのでよかった」と、1番からの4連続バーディで息を吹き返した。イーグルパットを放った8番パー5でもバーディを奪い、負債を帳消しにした。
4連続は、6メートルをねじ込んだものもあったが、基本は「ショットでついたのが多くて、2〜3メートルくらい」という内容。強気のパットも「ちゃんと打ち切れたので、その分入ってくれた」と奏功した。
きっかけは、最初のバーディになった1番パー4の2打目だったと振り返る。アゲンストの風で、ピンは手前という状況。「ある程度絞って狙わないといけないなか、思い切ってピンまで打っていけたショットが気持ちよかった」と、感覚を取り戻すことができた。「気持ちが入り過ぎていたので明日は気をつけながら。パッティングも集中しながらやっていきたい」。この18ホールで地に足がついたようだ。
「きょうはフェアウェイも比較的(ボールが)止まったので、転がらない計算をしていた。あしたは転がるようになってくると思うので、持つ番手も違うと思う。その辺りをキャディさんと話し合ってやっていきたい」。後半のラッシュを、明日以降につなげたい。
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