アーセナルを追い込んだのは鎌田大地? FAカップ準決勝に弾みか
2025年4月25日(金)11時30分 FOOTBALL TRIBE

プレミアリーグのクリスタル・パレスが、4月24日にエミレーツ・スタジアムでのアーセナルとの試合を2-2で引き分け、27日に迫るFAカップ準決勝アストン・ビラ戦に向けて確かな自信を得た。この試合で印象的な働きを見せたのがパレスに所属する日本代表MF鎌田大地だった。
前節までの2試合、マンチェスター・シティ戦(2-5)とニューカッスル・ユナイテッド戦(0-5)で計10失点を喫していたパレス。アーセナル戦で鎌田は、後半にコーナーキックのキッカーとして精度の高いボールを供給し、チームは攻勢を強めた。
試合は前半3分、アーセナルがMFマルティン・ウーデゴールのCKからDFヤクブ・キビオルがヘディングでネットを揺らして先制。27分にはパレスのMFエベレチ・エゼがボレーを決め同点に。前半終了間際にはアーセナルのDFユリエン・ティンバーの持ち上がりから、FWレアンドロ・トロサールが勝ち越しゴールを決めた。
しかし後半、鎌田のコーナーキックからの攻撃などで攻勢を強めたパレスは、83分にアーセナルのDFウィリアム・サリバに素早くプレッシャーをかけてミスパスを誘発し、それをFWジャン=フィリップ・マテタが拾って約32メートルの距離からゴール左上に叩き込んだ。この一撃で試合を振り出しに戻し、内容面でもアーセナルに劣らないパフォーマンスを示していた。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝に進出しているアーセナルの本拠地における、堂々とした8分のアディショナルタイムを含む激戦は、パレスにとって27日のウェンブリー・スタジアムでの試合に向けた弾みとなったのは間違いないだろう。