FC東京、3発快勝で9戦ぶり勝利にもベテランDF長友「危機感の方が強い。1勝しただけ」
2025年4月25日(金)23時5分 スポーツ報知
◆明治安田J1リーグ▽第12節 FC東京3—0G大阪(25日・国立)
FC東京は後半41分に20歳のMF俵積田晃太が約70Mのドリブル突破から、DF2人の間をカットインして右足で決勝点。4分後にはMF高宇洋(たかひろ)が右足ミドルシュートで2点目を奪い、後半アディショナルタイム4分にもオウンゴールで今季最多に並ぶ3得点で9試合ぶり勝利を飾った。
松橋力蔵監督は「本当に久しぶりに勝つことができて、応援に来てくださっている方にも勝ちを届けることができた。非常にうれしい」と喜んだ。今季これまで無得点と悔しい思いをしてきた俵積田に初得点が生まれ「あの1点が何か硬い感じになってしまっていたものを解きほぐしたような感じになった」と指揮官はたたえた。
22年以降、ホーム・国立では8勝2分けと強さを発揮する。俵積田が「ここから連勝していきたい」と言えば、今季初得点の高も「なかなか勝てていなかったので、ゴールよりも勝ったことがうれしい」とうなずいた。
この日はいつものようなボールを支配するスタイルではなく、前半から長いボールを蹴る場面も多く見られた。高は満足することなく「自分たちが趣向しているところに対しては、今日は手法を変えたのでこれでは支配はできないなというのはある。良いバランスを見つけながら今後やっていけたら」とチームとしてのさらなる成長を見据えた。
6試合ぶりに先発した日本代表DF長友は「気を抜いていたら、また厳しい時期がくるかもしれない」と気を引き締め、「きれいなサッカーでなくても、泥臭く球際を戦って、そこから入らないと勝利を手にすることはできないとみんなで言いながら入って、(今日は)体現できた。それがボディーブローのように効いて最後に仕留められたので、継続しないといけない。(ただ)危機感の方が強い。1勝しただけなので、また次試合があるので切り替えて頑張ります」と続けた。