陸上の静岡県西部高校総体が4月25日に開幕 174センチ長身スプリンター 掛川西・松岡典子「100も200も全国を目指して悔いなく走り切りたい」

2025年4月25日(金)6時30分 スポーツ報知

長いストライドを生かして走る松岡

 陸上の静岡県西部高校総体が25日から四ツ池公園陸上競技で行われる。今夏の全国総体へとつながる第1戦で、女子100&200メートルに松岡典子(掛川西3年)が出場する。174センチの長身スプリンターで将来が期待される未完の大器が全国出場に向けて好スタートを切る。

  長身スプリンターが、高校女子短距離界の主役に名乗りを上げる。掛川西の松岡が全国総体につながる初戦に挑む。「100も200も全国を目指して悔いなく走り切りたい」と、高校ラストイヤーに完全燃焼を誓った。

 174センチの身長が何より魅力。「まだ体を使いこなせていないところもあるけど、手足は長いし、将来性はある」と、土屋翔一朗監督(36)が評価する逸材だ。長いストライドを生かした動きがかみ合えば、全国で戦える潜在能力は十分に持っているという。

 昨秋は西部新人の前に体調を崩した。肺炎で3週間ほど走れない状態が続いた。10月に行われたJOCジュニアオリンピックカップのU18女子300メートルでは登録40選手中最下位(1人棄権)に終わった。調整不足とはいえ悔しさだけが残った。

 オフは例年以上に筋トレを増やし、体力強化を図った。「大きなけがなく練習できました」。今季初実戦となった3月22日の春季エコパ合同記録会100メートルでは自己記録(12秒19)に迫る12秒24をマーク。「課題のスタートは良かった」。4月12日の西部選手権200メートル決勝では右太ももに少し違和感があった上に2・3メートルの向かい風の中、25秒52でV。冬季トレの成果は着実に出ている。

 西部、県、東海と続くサバイバルレースが始まる。中学では100メートルで全中に出場したが、予選落ちだった。「出ることが目標だったので、そこで満足してしまった」。その反省から高校では「全国で戦える選手になる」を目標にコツコツ積み上げてきた。将来性豊かなヒロイン候補が、晴れ舞台を目指してスタートラインに立つ。(塩沢 武士)

 ◆日本の女子スプリンターの身長 100メートル&200メートルの日本記録を持つ福島千里は165センチ。昨年の日本選手権で100メートルを3連覇、200メートル連覇した君嶋愛梨沙は169センチ。170センチ台は少なく、100メートル障害の元日本記録保持者・金沢イボンヌは173センチだった。中長距離の日本記録ホルダーを見ても800メートルの久保凛は167センチ、1500メートル&5000メートルの田中希実は153センチ。※いずれも主要大会時などのデータより。

スポーツ報知

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