「マリーゴールド」MIRAI、90歳で亡くなった「恩人」新間寿さんに感謝…「プロレスと深く関わるご縁をいただき…すごく恩がある方です」
2025年4月26日(土)9時25分 スポーツ報知
新間寿さんにベルト奪取を誓ったMIRAI(右端)
◆マリーゴールド「Rising Spirit2025」(25日、後楽園ホール)
マリーゴールドは25日、後楽園ホールで「Rising Spirit2025」を開催した。
林下詩美の持つ「ワールド王座」の挑戦を表明したMIRAIは「挑戦査定マッチ」で桜井麻衣とのタッグで林下、ビクトリア弓月と対戦。白熱の熱闘はMIRAIが強烈なラリアットの連弾で林下を倒し挑戦権をゲットした。
試合後のリングでMIRAIは、旗揚げ一周年記念大会で高橋奈七永の「引退試合」が行われる5・24代々木第二体育館での挑戦を要求。王者も受け入れ、両者が代々木第二で激突することが確実になった。
大会後にMIRAIは、スポーツ報知の取材に応じ今月21日に90歳で亡くなった“過激な仕掛人”新間寿さんへの感謝を明かした。
MIRAIがプロレスラーを志したきっかけが新間さんと初代タイガーマスクの佐山サトルだった。新間さんが会長を務め佐山が主宰する「リアルジャパンプロレス」(現ストロングスタイルプロレス)は、2012年5月に山口・巌流島での大会で2011年3月11日の東日本大震災で被災した5家族を招待した。この時に招かれた1人が岩手・宮古市生まれで当時、小学校6年生だったMIRAIだった。
この観戦をきっかけにプロレスラーになることを決意。東京女子プロレスに入門し2019年5月3日の後楽園ホール大会でデビュー。22年にスターダムへ移籍し昨年4月に新団体「マリーゴールド」へ移籍した。
デビュー戦が決まった時、新間さんは記者会見を開き「未来という将来に向かって輝く星になるように彼女に期待を託したいと思います」とプロレスラーとしての成功を願い、デビュー後も折に触れて会食するなど激励を続けてきた。MIRAIは、3月13日の「ストロングスタイルプロレス」後楽園ホール大会前に会食したことを明かし「その時は、すごくお元気でしたので、突然で…ビックリしています」と言葉を詰まらせた。
新間さんを「MIRAIとプロレスを語るにあたって欠かせない存在ですし、すごく恩がある方」と恩人であることを明かし「入ってから応援してくれて…めっちゃ優しかったです…もっと活躍している姿を見せたかったな…」と天を見上げた。新間さんは生前、巌流島に招待した家族で唯一、感謝の手紙を送ってくれたのがMIRAIだったことを明かし「あんなに素晴らしい子はいない」と何度も感動した思いを明かしていた。
この手紙についてMIRAIは「何から何までよくしていただいたので感謝を伝えたくて」と振り返り「本当に良くしていただいてプロレスと深く関わるご縁をいただいて、もっとしっかり活躍している姿を見せたかったなっていうのもあるんですけど…30日に最後会いに行ってありがとうございましたとお伝えしたいです」と30日の告別式に参列し感謝をささげることを明かした。
この日の後楽園ホール大会で林下への挑戦が決まった。「新間さんがきっと見ててくれると思うので…」とベルトを奪取し恩人へささげることを誓った。
(福留 崇広)
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