激闘のコパ・デル・レイ決勝は延長戦でバルサに軍配! レアルを破り4年ぶり32度目の戴冠
2025年4月27日(日)7時55分 サッカーキング
今季2度の対戦でいずれも大勝しているバルセロナは、長期離脱中だった主将のGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがベンチ入り。負傷離脱となったFWロベルト・レヴァンドフスキとDFアレハンドロ・バルデの代わりに、FWフェラン・トーレスとDFジェラール・マルティンがスタメンに名を連ねた。
対するレアル・マドリードは、復帰したばかりのDFフェルラン・メンディが先発した一方で、FWキリアン・エンバペはベンチスタートに。中盤の左にはダニ・セバージョスが入り、MFジュード・ベリンガムとFWヴィニシウス・ジュニオールを中央に配した。
試合は立ち上がりからバルセロナが主導権を握る展開に。すると9分、メンディが足を痛めて負傷交代。レアル・マドリードは思わぬ形で早々に交代カードを切る形になった。バルセロナはセットプレーからもゴールに迫ったが、GKティボー・クルトワの好セーブもあり、得点は奪えない。
しかし28分、バルセロナが先手を奪う。ボックス右で3人のマークを引きつけたラミン・ヤマルがマイナスのパスをボックスの手前へ。ゴール正面の位置にフリーで走り込んできたペドリがゴール左上にミドルシュートを突き刺した。その後もペースを握り続けたバルセロナだったが、追加点を奪うことはできずにハーフタイムを迎えた。
1点を追うレアル・マドリードは後半からロドリゴに代えてエンバペを投入。49分にヴィニシウスがゴールを脅かすと、55分にはルカ・モドリッチとアルダ・ギュレルを送り出し、フェデリコ・バルベルデが右サイドバックに。より攻撃的な姿勢を示すと、ここからレアル・マドリードの攻勢が続く。
すると70分、ゴール正面の位置でファウルを受けたエンバペが自ら直接FKを沈めてレアル・マドリードが試合を振り出しに戻す。さらに77分にはギュレルの右CKにオーレリアン・チュアメニが頭で合わせ、わずか7分間でレアル・マドリードが逆転に成功した。
しかし、試合はこのまま終わらない。84分、右サイドでボールを持ったヤマルが前方のスペースにボールを送ると、ラインブレイクしたフェランが飛び出してきたGKクルトワをかわしてゴールネットを揺らした。アディショナルタイムにはハフィーニャがボックス内で倒れ、一度はPKの判定となったが、VARが介入。オン・フィールド・レビューの末にノーファウルの判定となり、試合は延長戦に突入した。
延長戦では一進一退の攻防が続いたが、試合終了間際の116分に相手陣内でモドリッチのパスをインターセプトしたジュール・クンデがボックス手前から右足を一閃。グラウンダーのシュートがゴール左隅に決まり、3−2で勝利したバルセロナが4年ぶり32度目の戴冠を果たした。
【スコア】
バルセロナ 3−2 レアル・マドリード
【得点者】
0−1 28分 ペドリ(バルセロナ)
1−1 70分 キリアン・エンバペ(レアル・マドリード)
2−1 77分 オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)
2−2 84分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
3−2 116分 ジュール・クンデ(バルセロナ)
【動画】激闘のコパ“クラシコ”決勝で生まれた全5得点
■ヤマルの引き付けからペドリのゴラッソ!
■エンバペの驚愕直接FK弾!
■鮮やかな逆転劇!ギュレルのピンポイントCKからチュアメニのヘッド
■フェランの“真骨頂”ラインブレイクからの同点弾
■激闘に決着をつけたクンデ弾