中日・松葉、今季3度目連敗ストッパーだ4勝目 プロ初完封惜しい「まだまだ足りないものがあるんだな」

2025年4月27日(日)5時45分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 中日5—2ヤクルト(2025年4月26日 バンテリンD)

 5—0の9回無死二、三塁、赤羽の遊ゴロで三塁走者の生還を許した中日・松葉は、マウンドで唇をかんだ。

 「本当に悔しい。こういうチャンスは、なかなかない。決められないところが…。まだまだ足りないものがあるんだなと思います」

 プロ初完封は逃しても、今季最長8回1/32失点でリーグトップタイ4勝目。直球の球速は130キロ台ながら、ツーシームやスライダー、チェンジアップは効果的だった。丁寧に四隅を突き、緩急で奥行きも駆使して要所を締めた。

 チームの連敗を3で止め、これで登板5試合で3度目の連敗ストップ。新外国人のマラーと柳が出場選手登録を抹消され、高橋宏も不振にあえぐ中で、投手陣の苦境も救う128球の快投劇だった。

 井上監督は「松葉には“宿題ができたね”と伝えたけど、また、そういうチャンスはあるから」と期待。7回に赤羽のファウルボールが一塁ベンチに飛び込み、その打球を左手で払い落とした井上監督は中指と薬指にテーピングを施して取材に応じ、「痛いけど、これの薬は今日の勝利だね」と上機嫌だった。

 「年齢を含めて正直終わりは見えているので、そこまで、できるだけ、くねくね行きたいですね」と松葉。34歳、13年目の大覚醒の予感だ。 (湯澤 涼)

 【井上監督動いて土田が応えた】今季最多12安打を演出したのは土田だった。2回無死一、三塁で2試合連続となる右前適時打など3打数2安打1打点を挙げ、「今年は違うところを見せたい」。その土田のタイムリーで、ヒットエンドランを仕掛けるなど機動力を指示した井上監督は「動きを出して。“ムービングサタデー”です」と順位が大きく変動する第3ラウンドの土曜日を指すゴルフ用語と引っかけて、手応えを口にした。

スポーツニッポン

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