【九州六大学野球】北九大が福岡大に先勝! 8回に成尾が逆転2ラン「体が反応した」

2025年4月27日(日)6時0分 スポーツニッポン

 ◇九州六大学野球 北九大2—1福岡大(2025年4月26日 みずほペイペイD)

 第3週1日目の3試合が行われ、北九大は0—1とリードされた8回に3番・成尾航平(3年)が逆転2ラン。エース右腕、山下薫輝(まさき、3年)は8安打を許したが、14三振を奪って1失点完投。ともに1敗で並んでいた福岡大に先勝した。九国大はタイブレークの延長10回サヨナラ勝ち。首位の西南大は九大を下し、開幕5連勝を収めた。

 息詰まる投手戦の行方は得てして本塁打で動く。北九大は今季3番に座る成尾が試合を決めた。「直球をセンター返ししようと思っていた。抜いたスライダーだったが体が反応した」。8回1死二塁で左翼ポール際に放り込み、0—1の劣勢を逆転した。

 進学校、宮崎大宮出身で入学後は体づくりから始めた。昨秋まで代打要員で今季やっとスタメンに定着。「もともと打撃に自信はあったのでオフは体づくりと守備も磨いた」。努力の成果をリーグ戦初本塁打で示した。

 投のヒーローは山下だった。昨春リーグ戦は5勝したが秋は2勝に終わり「ガラッと変えないといけない」と決意。躍動感を出すため西武、レッドソックスなどで日米通算170勝を挙げた松坂大輔氏(本紙評論家)を参考に、大きく振りかぶって反動をつけるフォームに改造した。「セットより球速(最速146キロ)が平均して速くなる。得意のフォークボールもより効果的」と毎回の14奪三振で自己最多(10)を更新し今季3勝目。鹿児島玉龍高時代は格上で勝てなかった同郷(神村学園)で同学年の福岡大・朝吹に「初めて投げ勝ちました」と笑った。

 3年生コンビで1敗を守った北九大が21年秋以来のリーグVを見据える。 (中島 泉)

スポーツニッポン

「九州」をもっと詳しく

「九州」のニュース

「九州」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ