新潟 耐えて勝ち点1 “攻撃的な守備”で粘り強くドローに
2025年4月27日(日)4時42分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第12節 新潟1—1柏(2025年4月26日 三協F柏)
明治安田J1リーグ第12節が26日に行われ、J1新潟はアウェーで柏と1—1で引き分けた。前半14分にFW小見洋太(22)がPKを決めて先制。同32分に同点に追い付かれて以降は攻め込まれる時間帯が長かったが、終盤に盛り返し、アウェーで勝ち点1を積み上げた。順位は19位のまま。次節は29日、アウェーで広島と対戦する。
猛攻に耐え、勝ち点1を持ち帰った。1失点こそしたものの、逆転負けを喫した前節の京都戦(●1—2)の反省を生かし、攻撃的な守備で粘り強く戦い抜いた。
ハイプレスを生かしてPKで先制するまでは狙い通りだった。そこから「両ワイド(サイドハーフ)が高い位置に立ちすぎた」と樹森監督。ハイプレスの裏をかかれ、特に左サイドで数的有利をつくられた。前半32分に同点とされ、その後も決定機を与えて15分弱の間に4本のシュートを浴びた。
それでもしのぎきった。MF星は「失点してからは“我慢だ”という話は中でしていた」と振り返る。相手の変化に対応できずに逆転された京都戦とは違い、ピッチ内で意思統一して粘り強くはね返した。後半は立ち位置を修正するとともに、ハイプレスの強度を高める積極性を取り戻した。必然的に最終ラインは高くなって相手FWとの1対1が増えたが、DF稲村らが封じ込め、後半は相手のシュートを3本に抑えた。
前節失点に絡み、悔しさを味わったDF稲村は「個人的にはいつも以上に(自分に)プレッシャーをかけて臨んだ。失点してしまったが、それ以外は危なげなく防げた」と胸を張った。
リーグ戦2勝目を挙げることはできず順位も19位のままだが、アウェーで貴重な勝ち点1を獲得。J1初出場となったGK吉満は「物足りないが、これを続けていくしかない」と前を向く。理想は勝ち点3をゲットすることだったが、勝ち点を一つでも多く積み上げていくことが重要。それが降格圏からの脱出にもつながるはずだ。
○…FW小見が先制のPKを決めて今季初得点をマークした。相手GKは昨季までのチームメートで「(PKを)何年も練習してきた」という小島。細かくステップを踏む独特の助走を開始すると、小島も「(昨季まで)左右に蹴り分けてくる練習をしていた。少し予備動作を入れて(リズムを)崩したかった」とけん制を入れてきた。それでも落ち着いて右上に蹴り込み「蹴る前は、緊張で崩れ落ちそうだった。尊敬しているGKからPKという形だがゴールを奪えたのはうれしいし、自信につなげたい」と喜んだ。