苦節13年、小西たかのりがツアー初優勝…同学年の石川遼や松山英樹に「ああなりたい」

2025年4月27日(日)22時26分 読売新聞

 ゴルフ・前沢杯 MAEZAWA CUP最終日(27日・千葉MZGC=6652ヤード、パー70)——首位から出た小西たかのり(33)が4バーディー、1ボギーとスコアを三つ伸ばし、通算17アンダーでツアー初優勝を飾った。賞金は4000万円。1打差の2位は今平周吾。3位は14アンダーのマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)。片岡尚之は9アンダーで15位。石川遼は7アンダーで27位だった。

 最終18番。パーパットを何とか沈めた小西の心は、すでにプレーオフに向かっていた。ところが17アンダーで並んでいた今平が1・5メートルを外してボギー。13年間待ち焦がれた優勝は、あっけなく決まった。「長かったけど、報われた」

 9歳で始めたゴルフは、中学時代にいったんやめている。しかし2007年、ジュニア時代に戦ったこともある同学年の石川遼が史上最年少の15歳でツアー優勝を飾ったことで「もう一度やってみよう」と決めた。

 ゴルフ場の研修生として修業し、12年にプロに転向したが、6年前まで鳴かず飛ばず。嫌気がさすたびに「まだちゃんとゴルフできていない」と自分を励ました。

 最終日は、百戦錬磨の今平とのマッチレース。8番のバンカーで目玉になってボギーをたたいたが、平静でいられた。「最終日はとんでもないことが起きる」とコーチから予告されていたのが役立った。17番で「寄せにいった」という15メートルのバーディーパットが入って追いついた。

 松山英樹や石川ら同学年のスターは「うらやましい反面、ああなりたいと思った」。遅咲きのゴルフ人生は、これからが本番だ。(小石川弘幸)

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