「奮闘、泣ける」川崎F・脇坂、クラブの歴史を変える延長戦勝ち越し弾もゴール直後に異変→退場「よく頑張った!」「素晴らしい」足を攣りながらのシュートにファン感涙
2025年4月28日(月)12時19分 ABEMA TIMES

【AFCチャンピオンズリーグ・エリート】川崎フロンターレ 3−2 アル・サッド(日本時間4月28日/プリンス・アブドゥラー・アル・ファイサル・スタジアム)
キャプテンが、歴史を変える大仕事をやってのけた。川崎フロンターレに所属するMF脇坂泰斗が延長に勝ち越し弾。クラブを初のベスト4へ導くゴールに歓喜爆発と思いきや、本人はその場を動けず。足を攣りながら決めた得点にはファンも賞賛の声を惜しまなかった。
AFCチャンピオンズリーグ・エリート準々決勝で、川崎フロンターレはカタールのリーグ王者アル・サッドと対戦。2度のリードを追い付かれ延長にもつれ込む死闘の末、3−2で勝利。壮絶な試合に終止符を打つ千両役者となったのが、チームを率いるキャプテンだ。
注目のシーンは、90分を終えて決着がつかず2−2の同点で迎えた延長前半、97分に訪れた。アル・サッドが自陣で繋いだ場面、DFアフメド・スハイルが左サイドのFWギリェルメに預けると、不用意なリターンパスを狙ったのが途中出場のMF瀬川祐輔だった。
ラッキーな形で右サイドの高い位置でボールを拾った瀬川は、すかさずボックス内のFW山田新にパスを届けると、ワントラップでターンして2タッチ目でさらに左へ。すると、そこに走り込んだ脇坂がダイレクトでグラウンダーのシュートをネットに突き刺した。
その瞬間、その場に滑り込んだ脇坂に歓喜の表情はなかった。味方が大挙して彼の元に駆け寄ってくる中、当の本人は両足を差し出し筋肉を伸ばしている様子。足を攣ってしまったのか、値千金の勝ち越し弾に笑顔はなく、そのままMF大関友翔と交代となった。
満身創痍の戦いで殊勲の一撃を放った脇坂には、ファンもSNSでリアクション。「脇坂よく決めきってくれた!」「足つりながらよく頑張った!」「マジで愛してる♡」「足攣りながらのシュート素晴らしい!」「大事なところでキャプテンが決めてくれた!」「誰よりも勝利への意志をプレーで表現し続けていた脇坂のゴールは嬉しい」「俺たちのキャプテン14番脇坂泰斗」「脇坂の奮闘、泣ける」と、惜しみない賞賛の言葉であふれ返っていた。
その後、延長後半で相手の猛攻を凌いだ川崎は、最終スコア3−2で逃げ切り、クラブ史上初のベスト4進出を果たした。試合後、「取っては取られるゲームとなりましたけど、最後は延長に入りましたが制することができてよかった。ここで一つ記録を出すことができた」と振り返った長谷部茂利監督は、脇坂をはじめとする選手たちの奮闘にも「非常にスピリットを感じる。今日、自分たちの今までの記録を塗り替えるんだと、そこに全力で挑んでいたように見えた」と、目を細めた。
(ABEMA de DAZN/AFCチャンピオンズリーグ・エリート)