川崎F・脇坂 両脚けいれんのACLE決勝弾に「みんなで取ったゴール」 アルナスル撃破にも意欲
2025年4月28日(月)20時55分 スポーツニッポン
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)に出場している川崎フロンターレのMF脇坂泰斗(29)が28日、オンライン取材に応じてアルサド(カタール)に3—2で競り勝った27日の準々決勝(サウジアラビア・ジッダ)を振り返った。
脇坂主将は2—2の延長前半8分にFW山田新(24)のパスを右足ダイレクトで蹴り込む決勝点。死闘を物語るように直後には両脚のけいれんでピッチに崩れ落ち、セレブレーションそっちのけで両足のつま先をつかんで伸ばした。シュート体勢に入るために踏み込んだ左の軸足をつり、シュートを決めて走りだそうとした際に右足もつったという。「左足だけだと引きずって走れるけど、右足もつってしまったのでどうしようもなかった」と脇坂。ゴールの瞬間に両脚をつったのは初めてといい、直後は山田が後方から抱きついてきても両脚を伸ばし続けたほどだった。
決めた瞬間は「ホッとした。新(山田)が後ろで“ありがとう、ありがとう”と言っていたので“みんなで取ったゴールだな”というのをかみ締めていた」という。そんな一撃が呼び込んだクラブ初のアジア4強。11度目の出場で過去3度の準々決勝はいずれも敗れていただけに「なかなかクラブが越えられなかった壁にもう1回チャレンジできて、ここにいるメンバーとスタッフ、サポーターと記録を破れたのはうれしい」と感慨深げに語った。
30日の準決勝ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやセネガル代表FWサディオ・マネらスター選手が所属するアルナスル(サウジアラビア)と対戦。延長120分を戦って中2日で臨む川崎Fに対して相手は中3日と日程的に不利だが、脇坂は「それに打ち勝って優勝できたら凄い価値がある。チームワークや組織力という武器がある。みんなで助け合いながら向かっていきたい」と残り2試合を見据えた。