NTT西日本・串畑勇誠が値千金の決勝ソロ JABA京都大会で7大会ぶり6度目の優勝へ導く

2025年4月28日(月)20時45分 スポーツニッポン

 ◇JABA京都大会決勝 NTT西日本1—0東芝(2025年4月28日 わかさスタジアム京都)

 JABA京都大会は28日、決勝を行い、NTT西日本が1—0で東芝との投手戦を制し、7大会ぶり6度目の優勝を飾った。0—0の3回1死走者なしから、串畑勇誠外野手(26)が左翼席へ決勝の先制ソロ。今大会の全5試合で「1番・中堅」として起用された切り込み隊長が大仕事をやってのけ、チームは2大会連続25度目の日本選手権出場を決めた。

 「出塁しようと思って打った結果が最高の形になって良かった。自分のホームランで、1—0で勝てたことはうれしい」

 1ボールからの2球目、内角高め直球をバットに乗せた。放物線を描いた白球は左翼席へ。従来は野手の間を抜く打球が持ち味の右打者が、値千金の一発を放った。

 「今年は特に打撃に重きを置いてオフを過ごしてきました」

 50メートル走5秒6を誇る俊足の外野手。守備力、走力に定評はあったが、打撃に課題を残してきた。一念発起するきっかけとなったのが、昨夏の都市対抗野球での準々決勝・西濃運輸戦。終盤に訪れた2度の好機でいずれも凡退し、チームは延長戦で涙をのんだ。「自分が打てずに負けてしまったので、やるしかない、と」。今オフの自主練習は、打撃練習のみに集中。4番を打つ山田崚士から多くの助言を授かったが、中でも「軸が前に出ず、後ろでスイングできている時は打ててるぞ」の言葉を金言として受け止めた。この日の左越え弾は、上体が突っ込むことなく、軸回転できたからこその一撃。「教わったことができた」と感謝した。

 5試合で29得点を挙げた打線にあって、21打数8安打の打率・381、2打点1本塁打。優勝の立役者の一人であることに違いないが、串畑に満足の2文字はない。「日本選手権の出場権を取れたことは良かったですが、都市対抗予選はまた別もの。本戦に向けて一戦一戦しっかり勝って、第1代表を獲りたいと思います」。Vの余韻に浸ることなく、11年連続36度目となる本戦出場に気持ちを切り替えた。

スポーツニッポン

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