柏のエースFW細谷真大 森保一監督の“御前”で値千金の決勝弾「いいボールだったので当てるだけ」
2025年4月29日(火)20時37分 スポーツ報知
柏・細谷真大
◆明治安田J1リーグ ▽第13節 名古屋1—2柏(29日・豊田スタジアム)
柏はアウェーで名古屋と対戦し、2—1で勝利した。前半2分にMF稲垣祥に先制点を決められたが、同33分にMF山田雄士のゴールで同点。後半5分にはFW細谷真大が今季2点目を決め、チームは逆転で勝ち点3を獲得した。
「細谷真大とは?」を体現するようなプレーでチームを勝利へ導いた。2トップの一角として先発すると、まずは前半33分、「攻守の切り替えは今シーズン前線の選手はすごい求められている。取られた後すぐ反応できたので、うまくゴールにつながった」と、相手エリア内でのボール奪取から、同点ゴールへつなげた。
後半5分には華麗なパスワークから抜け出したDFジエゴの左クロスを右足で合わせて、相手の元日本代表GKシュミット・ダニエルの右を抜く“技あり弾”をゴール右へ。「ニアにスペースはありましたし、自分がファーに行くのでは無くて、ニアでうまく合わせようと思っていた。すごくいいボールだったので当てるだけでした」と振り返った一発を沈め、右拳を勢いよく振り上げた。
得点場面以外にもフィジカルとスピードを生かしたプレーで存在感を発揮したエースに、リカルド・ロドリゲス監督も「湘南戦(1〇0)そして今日と、(先発した)2試合で素晴らしいパフォーマンスを彼は表現してくれた」と称賛した。
これでチームは2位に浮上し、リーグ唯一で最小の1敗をキープ。第4節浦和戦(2〇0)以降複数得点がなく、前節までの12試合中9試合で1得点のみで終わるなど、課題だった「2点目」の問題もエースが解決した。視察に訪れた日本代表の森保一監督へのアピールも出来たが、「やっぱり試合に出続けないとだめ。点に絡めるようなアピールはしたいなと思います」と引き締めた。