【高校野球】富山北部は延長10回タイブレークの末に強豪の富山商を撃破「粘り強さに驚き」
2025年4月29日(火)17時49分 スポーツ報知
完投勝利した富山北部のエース船屋
◆春季高校野球富山県大会 ▽準々決勝 富山北部2—1富山商=延長10回タイブレーク=(29日・高岡西部)
シード校の富山北部は延長10回タイブレークの末、2−1で強豪の富山商を下し、4強入りを決めた。エース左腕、船屋侑理(ゆうり、3年)が、延長10回を投げ抜いて5安打、1失点と好投。打線は5安打ながらも、少ないチャンスで2得点を挙げた。背番号1の船屋は「昨秋はあまりエースの自覚がなかったが、今はチームを引っ張る自覚がある。この学年は打てない年代と言われているが、守備がしっかりして自分が粘れば得点を取ってくれると思っています」と、最後までチームメートを信じて投げ抜いた。
富山商出身で同校野球部長も務めた経験もある笹野祐輔監督は「富山商と4度対戦して初めて勝利しました」と笑顔を見せた。この日はスタメンに5人の2年生が出場。決して突出したスター選手はいないというが「3年生が本当に頑張って2年生を支えてくれる。こんなに粘り強く戦えることに驚きました。追いつかれても、タイブレークに持ち込めたのは成長です」とねぎらった。チーム一丸となって、県の頂点を目指す。(中田 康博)