川崎F 死闘制しACLE初の4強 決勝弾の脇坂は両脚けいれん交代も「みんな気持ちが入っていた」
2025年4月29日(火)4時0分 スポーツニッポン
◇ACLE準々決勝 川崎F3−2アルサド(2025年4月27日 ジッダ)
1試合がサウジアラビアのジッダで行われ、川崎Fが延長の末に3—2でアルサド(カタール)に競り勝ち、初の4強入りを果たした。延長前半8分にMF脇坂泰斗(29)が決勝点。30日の準決勝でC・ロナウドを擁するアルナスル(サウジアラビア)と対戦する。
決勝弾を決めた脇坂の姿が死闘の激しさを物語っていた。延長前半8分、山田のパスを右足で蹴り込むと、両脚のけいれんでピッチに崩れ、両爪先をつかんで伸ばした。そのまま退いたが、勝利を見届け「自分が出せるものを全部ピッチに置いてきた。みんな気持ちが入っていた。主将として同じ方向に向かせることができてよかった」とうなずいた。
川崎Fにとっては出場11度で初の4強。3度敗れていた準々決勝の壁を乗り越えた。夜も気温30度ほどの暑さの中で2度追いつかれたが、勝利への執念で上回って勝ち越し。前日まで東アジア勢はサウジアラビアの3チームに合計スコア1—14で全敗していたが、最後の牙城を守った。
長谷部監督は「西側が強いというイメージを準決勝でもまた変えたい」と訴えた。準決勝はC・ロナウドらスター軍団アルナスルが相手で、試合間隔は延長120分を戦った川崎Fが1日少ない中2日。それでも脇坂は「それに打ち勝って優勝できたら凄い価値がある」とアジア制覇を誓った。