鈴木誠也出場のパイレーツ戦 決勝打に興奮?6.4mの右翼席からパ軍ファンが落下して病院搬送 球場騒然
2025年5月1日(木)11時54分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ カブス3—4パイレーツ(2025年4月30日 ピッツバーグ)
カブスの鈴木誠也外野手(30)は30日(日本時間1日)、敵地でのパイレーツ戦に「3番・DH」で先発出場。4打数無安打、今季4度目の1試合3三振に終わり、前日に続く2戦連発はならなかった。チームも逆転負けで連勝はならなかった。
この日は初回の第1打席は見逃し三振に倒れると、4回先頭の打席は空振り三振。5回1死三塁の好機では相手の暴投で3—2と一時勝ち越しに成功したが、この打席は見逃し三振に倒れた。チームは7回にパイレーツ・マカチェンに2点二塁打を許して逆転された。
このマカチェンの決勝打が生まれた際に右翼席でハプニングが発生。右翼席に陣取っていたパイレーツの男性ファンがマカチェンの決勝打に興奮したのか、右翼席からグラウンド上に落下。大の字になって身動きできず、顔面から流血が確認された。米メディアによると、フェンスの高さは21フィート(約6.4メートル)で重体だという。
場内は一時騒然となったが、その後は両軍選手、ファンが観客の容態を案じて静まりかえった。マカチェンは頭を抱え、十字架のネックレスを握って祈りを捧げる場面もあった。試合は約5分間中断されてから再開された。落下したファンは病院に搬送されたが、現時点で容態は不明だという。試合後、パイレーツのデレク・シェルトン監督はファンの落下事故について「たとえ350フィート(106.7メートル)離れていたとしても、あの落下状況と動かないでいる様子を見て気づきました。とても不幸なこと」と表情を曇らせた。