カブス・鈴木誠也 スキーンズ撃ち8&9号「いいピッチャーはどんどん振っていかないと」指揮官も絶賛
2025年5月2日(金)4時15分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ カブス8—3パイレーツ(2025年5月1日 ピッツバーグ)
カブスの鈴木誠也外野手(30)が1日(日本時間2日)、敵地で行われたパイレーツ戦に「3番・DH」で先発出場。2打席連続アーチでチームの勝利に大きく貢献した。
まずは0—2で迎えた5回だ。スワンソンの右中間6号ソロとタッカーの右中間8号ソロで同点。さらに続く鈴木がカウント3—0から92・2マイル(約148・3キロ)のスプリットを強振。打球は左翼席へと飛び込む勝ち越しの8号ソロとなった。1イニング3発の逆転劇にベンチは沸きに沸き、この回限りで昨季の新人王右腕、スキーンズをマウンドから引きずり下ろした。
鈴木は「(スキーンズは)凄くいいピッチャーで、今日はたぶん彼自身そんなに状態は良くなかったと思いますが、いいピッチャーはどんどん振っていかないと結果出ないと思うので、あのカウントから唯一の甘い球をしっかり振れたっていうのが、ああいう結果につながったと思う」と会心の一発を振り返った。
さらに7回の第4打席では、ハップが左前打した1死一塁でカウント1—2から89・8マイル(約144・5キロ)のスライダーを左翼席へと再びブチ込んだ。鈴木が2打席連続本塁打を記録するのは4月2日(同3日)のアスレチックス戦以来、今季2度目で、メジャーでは通算5度目となった。
2発目についても「追い込まれていたのでゾーンを小さくして自分の振れるところだけ、しっかり振ろうと思った。それが、たまたまああいう結果になったと思います」と謙遜ぎみに話した。
クレイグ・カウンセル監督も「セイヤは今とても自信を持っている。好調で自信を持っているし積極的でミスを突くことができている。良いスイングをしています。彼は本当に素晴らしい一日を過ごした。2本目のホームランは大きかったね」と絶賛した。
鈴木は初回の第1打席は右飛、3回の第2打席では四球を選び1死満塁と好機を広げたが、続くブッシュが二ゴロ併殺に倒れて得点はならなかった。9回の第5打席は1死二、三塁の好機で浅い右飛に終わった。
結局、この日は4打数2安打、2本塁打、1四球で3打点を叩き出し、これで打率も・295となった。今季通算本塁打を9本とし、メジャーでの4年連続2桁本塁打にあと1本となった。