欧州視察でコロナ感染の森保監督「海外では捉え方が違う」…EL観戦から得たヒントとは?

2022年4月28日(木)14時46分 サッカーキング

日本代表を率いる森保監督 [写真]=金田慎平

写真を拡大

 日本代表を率いる森保一監督が28日、オンラインでのメディア対応を実施した。

 ヨーロッパにて視察活動を行なっていた森保監督は、今月14日に新型コロナウイルス陽性となっていたことが明らかとなっていた。感染については「ドイツで感染して、ホテルで隔離生活でしたが、寂しさは感じませんでした。いわゆる軽症ですんだということで、体調も元気で、というのは自分の感覚としてはありがたいというか、幸いでした」と振り返り、無事を報告した。

 また、「コロナにかかって感じたことは、日本と欧州でコロナへの感覚の捉え方が違うことが大きいと思いました」と新型コロナウイルスに対する考え方に日本とは大きな違いがあることも感じたようだ。

「日本も欧州もウィズコロナという言葉が一般的に知れ渡っていますが、日本はより、感染者は別として、ゼロコロナに近い対策・予防をしている。ドイツは室内はマスクをしていますが、屋外では基本外していて、他の欧州諸国もほぼマスクをしていなくフリーということで、予防の感覚の違いはあるかなと思う。ワクチン3回目を摂取していれば、より生活を普通に行っていくという感覚で、経済、ビジネス等を普通に行っていく。日常生活も普通に行っていくという感覚だと思いました。コロナにかかったとしても、風邪症状の延長くらいに見られていると思いました」

「医療従事者、エッセンシャルワーカーにご迷惑をかけてはいけないということは、全世界同じことだと思いますし、コロナで亡くなった方、大変な思いをしている方がいる中、その方々への配慮を忘れてはいけないと思いますが、制限で苦しんでおられる方がいて、その制限で体調を崩したり、病気になる方がいたり、子どもたちが大人になるための大切な経験の場がたくさん失われている中、普通の生活をよりすることで、社会の機能や人々の成長、日々の健康を維持しようということは、欧州の方がより、一線を画すというより、自然とやっていこうということは日本より感じました」

 なお、後遺症などはなかったようで、「3回目を受けていれば、かかっていいというわけではありませんので、軽々しく言えませんが、3回目を受けているので、感染症対策をしながら普通の生活ができる、かかっても軽症でいられるということで、普通に生活できるという感覚でいられることは、また新たな一歩を自然に踏み出すことをやってもいいのかなと思わせていただきました」と語った。

 欧州視察ではヨーロッパリーグ(EL)準々決勝のバルセロナ対フランクフルトを観戦したという森保監督。「スペインとバルセロナが全て同じではないですが、同じ志向をしているという点で、フランクフルトがすごく研究して撃破するという部分で、戦い方のヒント、選択肢を見させてもらった。そこで鎌田(大地)が大活躍していて、日本もできるという勇気をもらいました」とフランクフルトからヒントをもらったことを明かしつつ、同試合に出場していた鎌田についても次のように称賛した。

「2試合とも大地は自チームの攻守、特に攻撃の助け、アクセントになっていたと思いますし、相手に厄介な存在だったと思います。持っているクオリティの一つとして、ライン間に入って、相手が守備しづらい、誰がついていいのかわからないポジション取りをしながら、起点になる。そしてチームのチャンスにつながる起点になるプレーはバルセロナの選手は嫌がっていたと思います。プレッシャーを受けながらもいいパスを供給するので、またゴール前にも入っていける、彼の良さがすごく出ていたと思います。彼のケアをしてくる、強度が高い中でも高い技術で崩す、彼の能力はすごく出ていたと思います」

 さらに、PSVの練習などを見学したという森保監督は「律とも短い時間でしたが、ある程度ゆっくり話せたと思います」と3月のシリーズでは招集外となっていた同クラブに所属する堂安律と会話を交わしたことも明かしたほか、「(三笘薫が所属するロイヤル・ユニオン・)サン・ジロワーズの練習にも行かせていただき、監督さんとも話をさせていただくなどをしました。選手とも話をさせてもらいました。他はたまたまデュッセルドルフの街を歩いていたら、板倉滉と会いました(笑)」と充実した視察が実施できたと語った。

サッカーキング

「感染」をもっと詳しく

「感染」のニュース

「感染」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ