新入幕の嘉陽、中村部屋独自の“脱・伝統稽古”が飛躍の要因 夏場所の目標は「10番勝って、部屋初の三賞」

2025年4月28日(月)12時1分 スポーツ報知

会見した嘉陽と中村親方(左)  (カメラ・越川 亙)

 日本相撲協会は28日、大相撲夏場所(5月11日初日・両国国技館)の新番付を発表した。新入幕となった嘉陽(中村)が師匠の中村親方(元関脇・嘉風)とともに、東京・墨田区の両国国技館内で会見した。

 番付表に載った自身のしこ名を指差し「上がれてうれしいという気持ち。自分の名前が少し大きくなっていたので、うれしかった」と笑顔を浮かべた。

 千葉・市川市立新井小学校3年の時に相撲を始め、新潟・糸魚川市の能生中学校に相撲留学。新潟海洋高から日体大を経て角界の門を叩いた。22年夏場所の初土俵から約3年、十両所要5場所での通過。「ケガもなく、順調にここまでこれたのかなと思う。思い切りがいい相撲が取れるようになったかなと思う」とこれまでを振り返った。

 昨年6月の中村部屋創設時から稽古の2部制、1日3食など従来の指導方針にとらわれない“脱・伝統稽古”に取り組んできた。「2部制の稽古にして、食事をとる量も増えて、体も一回りくらい大きくなったので、それも上がれた要因なのかなと思う。師匠からは『たくさん食べろ』と、日頃から言われているので、体が大きくなっている。体重は去年より15キロ大きくなった」と、部屋独自の稽古の成果を口にした。

 夏場所へ向けては「今までと変わらずに一日一番、準備をして、思い切りのいい相撲を取っていきたい。ケガしないように頑張る」と意気込んだ。しかし、横にいた師匠がすぐに耳打ち。「10番勝って、中村部屋初の三賞をもらいます!」と、改めて新入幕場所の目標を力強く語った。

スポーツ報知

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