【高校野球】日大三島が古豪・静岡商撃破…185センチ左腕・佐藤優真が3安打1失点で完投デビュー…春季静岡県大会準々決勝
2025年4月28日(月)6時45分 スポーツ報知
公式戦初登板、初先発で静岡商打線相手に1失点完投した日大三島の佐藤優真(カメラ・塩沢 武士)
◆高校野球◇春季静岡県大会 ▽準々決勝 静岡商1−4日大三島(27日・愛鷹球場)
4強が出そろった。日大三島は静岡商を下して準々決勝突破。東海切符が懸かる準決勝は5月3日、草薙球場において桐陽—日大三島、磐田南—聖隷クリストファーのカードで行われる。
日大三島の大型左腕が、ベールを脱いだ。公式戦デビューとなった185センチの2年生・佐藤優真が、古豪の静岡商打線を98球3安打1失点に抑え、完投した。「緊張した。バックの先輩たちを信じて最後まで投げられた」と守りに感謝。永田裕治監督(61)が「秘密兵器」と期待する男が初陣を飾った。
一発で目が覚めた。2回に同点ソロを浴び、「あれで吹っ切れました」。最速142キロだが、この日のMAXは137キロ。それでも、後半、一気にギアを上げて6回以降は走者を許さない完全投球で、まったく危なげなかった。
県予選前に左肩を痛めて予定より初登板がずれ込んだが、いつもは辛口の指揮官が「大収穫。大きく育てたい」とニンマリ。練習ではプロ注目の最速148キロ右腕・小川秋月(3年)とコンビを組ませ、“エースの帝王学”を学ばせるほど素材の高さを買っている逸材だ。最大の目標となる夏に向け、頼もしい戦力が加わった。(塩沢 武士)